過去問は解くものではなく作り変えるもの
国家試験対策で最も使われる教材の1つが過去問題集です。
私は、過去問は解くための教材ではなく、作り変えるための教材だと考えています。
正解を覚えるだけでは不十分
例えば、
「正しいものを1つ選べ」
という5択問題があったとします。
問題を解いて解説を読み、
- この選択肢が正解だった
- この部分が間違っていた
と確認して、勉強した気になって終わってしまうことがあります。
しかし、それでは知識として不十分です。
国家試験で重要なのは答えを覚えることではなく、その問題を解くために必要な知識を理解することだからです。
知識を理解するとは
私が考える理解とは、
- なぜ正しいのか
- なぜ間違っているのか
を自分の言葉で説明できる状態です。
正しい選択肢を選べることと、その理由を説明できることは全く別です。
答えを知っているだけでは、本当に理解しているとは言えません。
過去問を作り変える
例えば、
「直接電離放射線はどれか」
という問題があったとします。
この時、
「α線」
と答えを覚えるだけでは不十分です。
考えるべきなのは、
- 電離とは何か
- 直接電離とは何か
- なぜα線は直接電離なのか
- なぜγ線は直接電離ではないのか
- 間接電離放射線とは何か
です。
ここまで説明できるようになれば、その問題を知識へと作り変えたことになります。
過去問を解く本当の目的は、ここにあると考えています。
どこまで理解すればよいのか
ここまで読むと、
「知識を全部理解せなあかんの?」
と思うかもしれません。
私はそうは考えていません。
例えば、
1+1=2
という計算があります。
多くの人は、
「1個の物と1個の物を合わせると2個になる」
と説明できます。
しかし、
「なぜ足し算という概念が成り立つのか」
まで説明する必要はありません。
国家試験の勉強も同じです。
すべての知識をどこまでも深掘りする必要はありません。
ただ、少なくとも国家試験の過去問に出てくる単語や文章については、自分の言葉で説明できる状態を目指してほしいと思っています。
見て意味がわかることと、自分の言葉で説明できることは別です。
自分の言葉で説明できる状態になって初めて、その知識を理解したと言えると考えています。
何年分の過去問をやるべきか
最低でも5年分、できれば10年分の過去問を勉強することをおすすめしています。
ただし、目的は問題を解くことではありません。
何度も出題されている知識を見つけることです。
国家試験は同じ問題が出る試験ではありません。
同じ知識が出る試験です。
だからこそ、過去問を解いて終わるのではなく、その問題から知識を取り出していくことが重要になります。
深追いしなくてよい知識もある
もちろん、過去10年で1回しか出題されていないような知識もあります。
そういった知識を全て完璧にしようとすると、多くの時間が必要になります。
勉強時間には限りがあります。
そのため、
- 何度も出題されている知識
- 他の科目につながる知識
を優先して理解することが大切だと考えています。
最後に
私は、過去問は解くものではなく、作り変えるものだと考えています。
問題を解いて丸付けをして終わるのではなく、
- なぜ正しいのか
- なぜ間違っているのか
- 出てきた単語を説明できるか
まで考えてみてください。
そうすることで、過去問は単なる問題集ではなく、知識を学ぶための教材になります。