エネルギー計測の知識

1. エネルギー計測の目的:スペクトルで「核種」を当てる

エネルギーを測る最大の目的は、「そこにどんな核種(犯人)がいるか」を突き止めること(核種同定)。放射線が持つエネルギーの分布をグラフ化したスペクトルから核種を突き止める!

2. 道具の画質:エネルギー分解能

スペクトルをどれだけ鮮明に、細かく見分けられるかを示す能力。

3. γ線のスペクトルの「山」の読み解き方

γ線を測ると、検出器内で起きる相互作用光電効果コンプトン散乱など)によって、特徴的な「山(ピーク)」が現れる。

$^{60}\text{Co}$ の場合、1.17 MeV と 1.33 MeV の合計である 2.50 MeV付近 にサムピークが現れる!


4. 計算問題の急所:エネルギー校正(エネルギー翻訳)

測定器が勝手に決めた「部屋番号(チャネル番号)」を、人間がわかる「エネルギー(keV)」に翻訳する作業。

考え方: 「部屋番号が1つ増えるごとに、エネルギーは何keV増えるか?」を割り出すだけ!

    • 900番の部屋(ch)が 500 keV
    • 1900番の部屋(ch)が 1000 keV だったとする。
  1. 差を計算: 部屋番号が 1000 増える間に、エネルギーは 500 keV 増えている。
  2. 1部屋あたりを出す: 500 keV ÷ 1000 ch = 0.5 keV / ch(1部屋あたり 0.5 keV)。
  3. 答えを出す: 1300番の部屋なら、900番から 400部屋 進んでいるので、
    • 500 keV + (0.5 keV × 400部屋) = 700 keV とわかる!
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