深さ方向の分布:深部量百分率(PDD)
放射線が体の表面から深部へ進むにつれて、線量がどう変化するかを表す指標が深部量百分率(PDD:Percent Depth Dose)である。
- 定義:ビーム中心軸上の最大吸収線量( $D_{max}$ )を100としたとき、任意の深さ $d$ での吸収線量の割合(%)。
- ビルドアップ現象:表面では線量が低く、少し入ったところで最大( $D_{max}$ )になる現象。
- PDDを大きくする(深くまで届かせる)要因:
- エネルギーを高くする:高エネルギーほど深くまで届く。
- 照射野を大きくする:散乱線が増えるため、PDDは大きくなる。
- SSD(線源表面間距離)を長くする:逆二乗法則の影響が小さくなるため、PDDは大きくなる。
電子線照射において、水槽内のビーム軸上を電離箱で移動させて直接得られる測定値は「深部電離量百分率」である!これを変換してPDDを求める。
横方向の広がりと二次元の「地図」
深さだけでなく、ビームの幅や空間的な広がりも評価する。
- 軸外線量比(OAR):中心軸から外れた横方向の線量分布。
- 等線量曲線(Isodose chart):線量が同じ地点を線で結んだ「線量の等高線図」。