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LETと生物学的効果 (過去12年/14問出題)

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LETによる違い 💥

特徴・因子 低 LET 放射線 高 LET 放射線
主な作用 間接作用 直接作用
RBE 低い 高い
OER 高い 低い
SLD・PLD回復 大きい ほぼない
細胞周期依存性 高い 低い
線量率効果 大きい 小さい

※以下の国家試験問題・選択肢は学習支援を目的として引用しています。問題文および選択肢の著作権は厚生労働省に帰属します。解説・補足・分野分類・関連知識の整理は当サイトが独自に作成しています。

69PM67 【放射線生物学】
放射線感受性に対する影響が最も小さいのはどれか。
1.線量率
2.照射間隔
3.細胞の分化度
4.細胞の分裂速度
5.放射線のエネルギー
正解:5
同じ種類の放射線の中で単に「エネルギー(kVやMV)」が多少変わっても、生物学的な効き目(感受性)はそれほど大きく変化しない。
68PM69 【放射線生物学】
LETで誤っているのはどれか。
1.LETが高いとOERも高い。
2.炭素線は陽子線よりLETが高い。
3.中性子線はX 線よりLETが高い。
4.単位としてkeV/μmが用いられる。
5.低LET 放射線では感受性が細胞周期に依存する。
正解:1
高LET放射線(アルファ線や重粒子線など)は、酸素の有無に関わらず直接標的(DNA)を電離する力が強いため、OERが低い。
75PM68 【放射線生物学】
高 LET 放射線について正しいのはどれか。
1.酸素効果比が高い。
2.細胞周期依存性が高い。
3.細胞の亜致死損傷からの回復が速い。
4.細胞の潜在的致死損傷からの回復が速い。
5.放射線感受性の低い腫瘍の治療に適する。
正解:5
高 LET 放射線は直接DNAをバラバラにする力が強い。
・酸素の助けを借りる必要がない(OERは低い)
・どの時期の細胞も容赦なくなぎ倒す(細胞周期依存性は低い)
・直せるような軽い傷(亜致死損傷)がほとんどない(SLD回復、PLD回復がない)
70AM69 【放射線生物学】
低 LET 放射線を高 LET 放射線と比較した場合に正しいのはどれか。
1.OER が低い。
2.RBE が低い。
3.線量率効果が低い。
4.PLD 回復が小さい。
5.細胞周期依存性が低い。
正解:2
低LET放射線は当てるスピードによって効果が大きく変わる「線量率効果が高い(大きい)」
69AM68 【放射線生物学】
LETについて正しいのはどれか。
1.電子線は高LET放射線である。
2.酸素効果はLETの増加とともに減少する。
3.LETが大きくなればRBEは直線的に大きくなる。
4.線量率効果は低LET放射線よりも高LET放射線で大きい。
5.分割照射による耐容性の増加は低LET放射線よりも高LET放射線で大きい。
正解:2
3.RBE(生物学的効果比)は、LETが 100 keV/μm までは上昇しますが、それを超えると「オーバーキル(無駄打ち)」状態になり、逆に低下する。
5.「耐容性の増加」とは、回数を分けて当てることで正常組織が回復し、より多くの線量に耐えられるようになることで低LET放射線の方で大きな効果が得られること。
73PM68 【放射線生物学】
LET について正しいのはどれか。
1.γ 線は高LET放射線である。
2.単位にはGy/μmが用いられる。
3.LET値の増大に伴いRBE 値は直線的に大きくなる。
4.高LET 放射線では低LET放射線に比べて酸素効果は小さい。
5.高LET 放射線では低LET放射線に比べて分割効果は大きい。
正解:4
2.keV/μm
3.RBE(生物学的効果比)は直線的ではない!(オーバーキル効果)
4.酸素効果 OER
5.分割効果は小さい。
74AM69 【放射線生物学】
LET について正しいのはどれか。(解なし)
1.OER に比例する。
2.α 線は低 LET 放射線である。
3.100 keV/mm 前後で RBE との関係性が変化する。
4.LET を算出するための基準となる放射線は X 線や γ 線である。
5.放射線の種類やエネルギーによる生物学的影響の評価に用いられる。
正解:解なし
1.酸素効果 OER、むしろ反比例に近い。
2.高LETの王様です。
3.keV/μm
4.RBE(生物学的効果比) を算出するときに、基準としてX線やγ線が用いられる。
5.LETは生物学的影響の評価に直接使われているわけではない。
71PM69 【放射線生物学】
RBE(生物学的効果比)について正しいのはどれか。
1.管電圧 250 kV の X 線が基準となる。
2.線量率には影響されない。
3.LET が小さいほど大きい値を示す。
4.分割回数には影響されない。
5.陽子線の値は X 線のほぼ3倍である。
正解:1
1.RBEは250kVp X線(または60Coγ線)が基準
4.1回でドカンと当てるのと、何回かに分けて当てるのでは、低LET放射線では「修復」が起こるため効果が変わる
5.陽子線のRBEの値は 1.1 程度
73AM68 【放射線生物学】
放射線治療における生物学的効果について正しいのどれか。
1.線量率は放射線感受性に影響しない。
2.組織内の温度は放射線感受性に影響しない。
3.組織内の酸素分圧が低いほど放射線感受性は高くなる。
4.粘膜上皮細胞の放射線感受性は細胞周期に依存しない。
5.低 LET 放射線では高 LET 放射線より亜致死損傷からの回復が大きい。
正解:5
2.温度を上げると放射線感受性は高くなる。
72AM65 【放射線生物学】
放射線の生物学的影響の説明として正しいのはどれか。
1.線量率は生物学的効果に影響しない。
2.間期死は誤修復によるものが最も多い。
3.分裂死はRNAの損傷によるものが最も多い。
4.高LET 放射線では間接作用が直接作用よりも多い。
5.フリーラジカルによるDNA損傷は酸素存在下で増強する。
正解:5
2.誤修復が原因で死ぬのは間期死ではなく分裂死
3.分裂死はDNAの損傷による物が多い。
4.高LETは間接作用より直接作用が多い。
73PM69 【放射線生物学】
放射線の生物学的影響について正しいのはどれか。
1.突然変異の生じる率は線量率と無関係である。
2.低LET 放射線の照射でアポトーシスは誘導されない。
3.G2 期からM 期への移行期では放射線感受性がS 期よりも高い。
4.照射後の細胞周期の停止は主にS期からG2 期への移行期で見られる。
5.フリーラジカル除去作用をもつ放射線防護剤は照射直後の投与が照射前よりも有効である。
正解:3
1.低LET放射線の場合、線量率が低いと、DNAの傷を直す回復が起こるため、突然変異が起こる確率は低くなる。
2.低LET放射線でもDNA損傷がひどければ細胞はアポトーシスを起こす。
4.放射線を当てると、細胞は傷を直すために一時停止。一番多いのはG2期からM期への移行が止まる「G2ブロック」
5.放射線 防護剤は放射線によって生じたフリーラジカルを、DNAにぶつかる前に消去するのが仕事
76PM65 【放射線生物学】
放射線による殺細胞効果で正しいのはどれか。
1.LET が高いほど RBE も高くなる。
2.低 LET 放射線では直線的な細胞生存率曲線を示す。
3.高 LET 放射線に対する放射線感受性は細胞周期に大きく依存する。
4.α/β 値が小さい細胞では大きい細胞に比べて 1 回当たりの線量による影響が小さい。
5.高 LET 放射線では酸素存在下と無酸素下における細胞生存率曲線の差は低LET 線に比べ小さい。
正解:5
2.低LET放射線の生存率は、最初は緩やかに、線量が増えるにつれて急激に落ちる「肩(ショルダー)」のある曲線になる。これを「LQモデル(線形二次式モデル)」と呼ぶ。
4.α/βが小さい細胞は1回あたりの線量を増やすと、1回あたりの線量を増やすと、受ける影響(ダメージ)が急激に大きくなる。
78PM55 【放射線生物学】
放射線の生体作用を強める効果がある物質はどれか。
1.システイン
2.アミホスチン
3.グルタチオン
4.システアミン
5.ミソニダゾール
正解:5
ミソニダゾールは代表的な「低酸素細胞増感剤」です。腫瘍内の酸素が少ない細胞(低酸素細胞)において、酸素に似た働きをすることで放射線による損傷を固定し、治療効果を高めます。
67AM68 【放射線生物学】
ヒト由来の培養細胞を用いた実験結果のグラフを図に示す。Aはどれか。
1.Dq[Gy]
2.酸素効果比
3.染色体異常数
4.生物学的効果比
5.放射線加重係数
正解:2
低LET放射線の方が酸素効果比が高く、高LETになるほど酸素効果比は小さくなる