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正常組織と腫瘍の放射線感受性(ベルゴニエ・トリボンドーの法則) (過去12年/11問出題)

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ベルゴニエ・トリボンドーの法則 📖

以下の条件に当てはまるほど、放射線感受性は高くなる!
- 分裂頻度が高い
- 将来の分裂回数が多い
- 未分化である
- N/C比(核/細胞質比)が大きい

ランキングと例外 💡

  • 最も弱い(感受性高):骨髄(造血幹細胞)、リンパ球、精原細胞、小腸クリプト細胞
  • 最も強い(感受性低):神経系、筋肉(分裂を行わないため)
  • ※例外のリンパ球:非常に「分化」しているにも関わらず、感受性が異常に高く「間期死」を起こす

※以下の国家試験問題・選択肢は学習支援を目的として引用しています。問題文および選択肢の著作権は厚生労働省に帰属します。解説・補足・分野分類・関連知識の整理は当サイトが独自に作成しています。

78AM59 【放射線生物学】
放射線に対する細胞の感受性で正しいのはどれか。
1.細胞が大きいほど高い。
2.分化度が高いほど高い。
3.分裂能が低いほど高い。
4.神経細胞は高感受性である。
5.造血細胞は高感受性である。
正解:5
ベルゴニエ・トリボンドーの法則
放射線に弱い細胞の4条件
1.分裂頻度が高い
盛んに細胞分裂を繰り返している細胞(分裂が早すぎて、SLD回復する時間が足りない)。
2.将来の分裂回数が多い
これから先、何度も分裂する予定がある細胞(傷を持ったまま分裂すると子孫まで道連れになる)。
3.未分化である
特定の役割が決まっておらず、形や機能が未熟な細胞(未分化な細胞=赤ちゃん=自分を守る力が弱い)。
4.N/C比が大きい
細胞全体のサイズに対して「核(DNAが入っている部屋)」が高い割合を占めている細胞(急所がでかくて当たりやすい)。
75AM67 【放射線生物学】
細胞の放射線感受性について正しいのはどれか。
1.未分化なほど感受性が低い。
2.分裂頻度が高いほど感受性が高い。
3.分裂速度が速いほど感受性が低い。
4.細胞周期が短いほど感受性が低い。
5.核細胞質比が小さいほど感受性が高い。
正解:2
5.(核がでかい)ほど、感受性は高いです。未分化な細胞やがん細胞はこの比率が高い傾向にあります。
71AM66 【放射線生物学】
Bergonié-Tribondeau[ベルゴニエ・トリボンドー]の法則が示す放射線感受性の高い細胞の特徴はどれか。
1.未分化である。
2.細胞周期が長い。
3.分裂の頻度が低い。
4.分裂の回数が少ない。
5.核/細胞質比が小さい。
正解:1
細胞が特定の役割(分化)を持つ前の「赤ちゃんの状態」であるほど、放射線感受性は高い!
70PM65 【放射線生物学】
放射線感受性で誤っているのはどれか。
1.未分化な細胞ほど高い。
2.同一腫瘍内では均一である。
3.分裂が盛んな細胞ほど高い。
4.腸管粘膜の方が神経より高い。
5.骨組織では成人より小児で高い。
正解:2
同じ一つの腫瘍の中でも、細胞の状態はバラバラ!

細胞周期の違い: M期の細胞(弱い)もあれば、S期の細胞(強い)もある。

酸素状態の違い(酸素効果): 酸素がたっぷりある場所(弱い)と、酸素が足りない低酸素部位(強い)が混在

G0期の存在: 休眠状態の細胞もいる!
72AM68 【放射線生物学】
放射線感受性の最も低い組織はどれか。
1.胸 腺
2.腎 臓
3.精 巣
4.脊 髄
5.皮 膚
正解:4
神経細胞は出生後にほとんど分裂しない「終末分化細胞」
75PM66 【放射線生物学】
正常組織で最も放射線感受性が高いのはどれか。
1.筋 肉
2.骨 髄
3.神 経
4.皮 膚
5.卵 巣
正解:2
体内全組織の中で最も感受性が高い部類
77AM57 【放射線生物学】
成人の正常組織で放射線感受性が最も低いのはどれか。
1.肝 臓
2.小 腸
3.心 筋
4.皮 膚
5.水晶体
正解:3
筋肉は骨格筋や神経と同様、細胞分裂がほとんど行われない
67AM65 【放射線生物学】
放射線感受性が 2 番目に高いのはどれか。
1.神 経
2.筋 肉
3.大血管
4.小腸粘膜
5.精原細胞
正解:4
第1位:精原細胞
第2位:骨髄幹細胞 または 小腸粘膜
69AM66 【放射線生物学】
しきい線量が最も低いのはどれか。
1.卵巣[不妊]
2.皮膚[紅斑]
3.脊髄[麻痺]
4.精巣[永久不妊]
5.骨髄[造血機能低下]
正解:5
「組織名」ではなく「症状(反応)」に変わっているけど同じ!
68AM67 【放射線生物学】
放射線感受性が2番目に高いのはどれか。
1.膠芽腫
2.甲状腺未分化癌
3.小細胞肺癌
4.胃癌
5.悪性リンパ腫
正解:3
感受性が高いのは悪性リンパ腫、セミノーマ(精巣腫瘍)、白血病、ウィルムス腫瘍

ついで小細胞肺癌、子宮頸癌、扁平上皮癌など
68AM68 【放射線生物学】
X線による放射線治療でBergonié-Tribondeau[ベルゴニエ・トリボンドー]の法則を考慮し設定すべきなのはどれか。
1.線量
2.固定具
3.臨床標的体積
4.計画標的体積
5.X 線のエネルギー
正解:1
腫瘍細胞の感受性が高い(弱い)場合は少ない線量で効果が期待できますが、感受性が低い(強い)場合はより多くの線量を当てる必要があります。

また、周囲の正常組織の感受性(弱さ)を考慮して、副作用が出ないように1回あたりの線量や総線量を決定します。