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化学的・生化学的・生物学的過程 (過去12年/9問出題)

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ダメージのプロセスと要因 💥

細胞周期と回復 ⚙️

  • 放射線感受性ランキング:M期(一番弱い)> G2期 > G1期 > S期後半(一番強い)
  • SLD回復:分割照射の間に起こる「軽い傷」からの回復
  • PLD回復:照射後の環境(低栄養・低酸素など)の影響で時間を稼ぐ修復

※以下の国家試験問題・選択肢は学習支援を目的として引用しています。問題文および選択肢の著作権は厚生労働省に帰属します。解説・補足・分野分類・関連知識の整理は当サイトが独自に作成しています。

1.化学的過程 (3問)

68PM65 【放射線生物学】
分子に間接作用するのはどれか。2つ選べ 。
1.・H
2.・OH
3.システイン
4.グルタチオン
5.システアミン
正解:12
生体内の水の放射線分解によって生じたフリーラジカルが、DNA を攻撃することを間接作用と呼ぶ。
78AM55 【放射線生物学】
水の放射線分解で正しいのはどれか。(複数解)
1.活性酸素は生じない。
2.電離した水分子は不対電子を持つ。
3.放射線照射後1〜2秒程度の時間を要する。
4.水分子は電子を取り込みマイナスに荷電する。
5.ヒドロキシラジカルと水素ラジカルが結合する。
正解:245
1.放射線が水に当たると、OH(ヒドロキシラジカル) などの活性酸素が大量に作られる。
3.ラジカルが生成されるのは $10^{-12}$〜$10^{-7}$ 秒 程度の極めて短い時間内
75PM69 【放射線生物学】
生体内において主に直接作用によって DNA を損傷させる放射線はどれか。 2 つ選べ。
1.α線
2.β線
3.γ線
4.X線
5.中性子線
正解:15
直接作用は高LET放射線の得意技!

2.生化学的過程 (1問)

74AM65 【放射線生物学】
放射線による DNA 損傷で細胞の致死作用が最も高いのはどれか。
1.架 橋
2.塩基損傷
3.塩基の遊離
4.一本鎖切断
5.二本鎖切断
正解:5
二本鎖切断はDNA の両方の鎖が近接した位置で同時に切断される損傷。一本鎖切断などに比べて、正しい修復が極めて困難であり、細胞致死に直結する最も重篤な損傷。

3.生物学的過程 (4問)

69PM68 【放射線生物学】
細胞周期で正しいのはどれか。
1.G1 期の次が G2 期である。
2.正常細胞には G0 期がない。
3.S 期に DNA 合成が行われる。
4.G0 期の細胞は放射線感受性が高い。
5.腫瘍細胞では M 期が S 期よりも長い。
正解:3
1.G1の次はS期
2.正常な成人の体細胞の多くは、分裂を休止している G0期(静止期)
4.G0期の細胞は代謝が穏やかで、分裂を行っていないため、一般に放射線感受性は低い(=放射線に強い)
5.ほとんどの細胞において、M期は最も短い
77PM56 【放射線生物学】
ヒトの細胞周期で正しいのはどれか。
1.S 期から次の S 期までを間期と呼ぶ。
2.有糸分裂が行われるのは S 期である。
3.細胞の M 期はおよそ 1 分程度である。
4.DNA 複製酵素が活性化すると S 期に移行する。
5.間期は G0、G1、G2 の 3 つの時期に分かれている。
正解:4
1.間期とは、M期(分裂期)以外の期間
2.分裂が行われるのはM期
3.M期はおよそ 1時間(60分)程度
5.G1期、S期、G2期 の3つG0期は(静止期)
75PM67 【放射線生物学】
細胞周期の中で最も放射線感受性の高い時期はどれか。
1.G0 期
2.G1 初期
3.S 期後半
4.G2 初期
5.M 期
正解:5
M期が一番弱い!
76AM68 【放射線生物学】
放射線による細胞障害からの回復で正しいのはどれか。
1.PLD 回復は組織の高酸素時に生じる。
2.がん細胞では観察されない現象である。
3.低 LET 放射線では PLD 回復がほとんど見られない。
4.低 LET 放射線では高 LET 放射線より SLD 回復が生じやすい。
5.SLD 回復は低線量の分割照射と比較すると高線量の単回照射で生じやすい。
正解:4
1.「低栄養・低酸素(過密状態)」で生じやすい。
3.低 LET 放射線(X線)こそ、回復がよく見られる。
5.SLD回復は「照射と照射の間の数時間」の間に起こる。

4.複合問題 (1問)

77PM55 【放射線生物学】
電離放射線の細胞に対する作用で正しいのはどれか。
1.間接作用は低温で増強される。
2.高 LET では直接作用が主である。
3.二重鎖切断が起きた DNA は修復不能である。
4.直接作用はフリーラジカルによるものである。
5.間接作用による DNA の障害を一本鎖切断という。
正解:2
低温(凍結状態など)になると、水分子やラジカルの動きが鈍くなり、拡散しにくくなるため、間接作用によるダメージは減る!
3.修復可能!
4.フリーラジカルによるのは間接作用