1. $\alpha/\beta$値とは? 📊
細胞への放射線の効き方には、大きく2つの性質がある。
- α成分:1回当たっただけで致命傷になるダメージ。
- β成分:複数回当たってダメージが蓄積し、初めて致命傷になるダメージ。
α/β値とは、この2つの影響がちょうど同じ割合になる「線量(Gy)」のこと!
2. 組織の分類(早期反応組織 vs 晩期反応組織) 🏥
国家試験では「どちらのグループに属するか」の仕分けが頻出!
- 高 α/β グループ(目安:10 Gy 前後)
- 分類:細胞分裂が盛んで、治療中や直後に症状が出る「早期反応組織」および「多くの腫瘍」。
- 代表例:口腔粘膜(口内炎)、皮膚(脱毛・湿性落屑)、骨髄、小腸(下痢)
- 特徴:SLD回復は比較的小さい。
- 低 α/β グループ(目安:1 $\sim$ 3 Gy 前後)
- 分類:細胞分裂が遅く、数ヶ月 $\sim$ 数年経ってから重い後遺症が出る「晩期反応組織」。
- 代表例:脊髄(麻痺)、脳(壊死)、腎臓、肺(線維症)、皮膚の皮下組織(線維化)
- 特徴:PLD回復、SLD回復がうまい!
治療戦略への応用 💡
1回あたりの線量を減らして分割回数を増やすと、低 α/β である「晩期反応組織(脊髄など)」を劇的に守りつつ、腫瘍を叩くことができる!