※以下の国家試験問題・選択肢は学習支援を目的として引用しています。問題文および選択肢の著作権は厚生労働省に帰属します。解説・補足・分野分類・関連知識の整理は当サイトが独自に作成しています。
1.甲状腺摂取率 (3問)
4. 1 週間:甲状腺摂取率検査や 131I 治療の正確な評価のため、ヨウ素を多く含む海藻類やヨード卵、一部の薬剤などは検査の 1 週間前(施設により 2 週間)から中止・制限します。
5. ワカメスープ:ワカメ(海藻類)はヨウ素を豊富に含んでおり、検査結果に影響を及ぼす(競合して RI 摂取率を下げる)ため制限の対象となります。
1. 放射性医薬品を経口投与する:Na123I の溶液またはカプセルを経口摂取させます。正しいです。
2. 検査前にはヨード(海藻類等)の「摂取制限」が必要です。
3. Basedow(バセドウ)病では機能亢進により摂取率が著しく「増加」します。
2.甲状腺・副甲状腺 (5問)
1. 99mTcO4- および 5. Na123I:これらは甲状腺に集積するため、甲状腺の形態診断や機能評価(摂取率測定等)に用いられます。
4. 副甲状腺腺腫 - 99mTc-MIBI:副甲状腺の機能亢進組織への特異的集積(特に後期像での残存)を利用して局在を評価します。正しい組み合わせです。
2. 神経芽腫には MIBG が用いられます。
4. Basedow(バセドウ)病:自己抗体による刺激で甲状腺が常に活動し、全体の機能が亢進しているため、中毒症(高ホルモン血清)を伴い、びまん性にヨウ素集積が増加します。
1, 2. 破壊性甲状腺炎(亜急性など)では、血中のホルモンは高いですが、濾胞が壊れているため RI の摂取率は「低下」します。
2. 亜急性甲状腺炎:甲状腺濾胞が破壊されて激しい炎症が起こり、血中へのホルモン漏出(中毒症)がみられますが、新しいヨウ素を取り込む能力は失われているため、摂取率は著明に低下します。
1. 心臓が描出される:MIBI はミトコンドリアの豊富な心筋にも集積するため、正常像でも心臓が明瞭に描出されます。正しいです。
5. 副甲状腺腺腫は薬剤の抜けが遅いため、甲状腺像が薄れる「後期像」での残存が診断の手がかりになります。
3.副腎 (7問)
1. 123I-MIBG(髄質用)および 5. 131I-アドステロール(皮質用):発生部位(髄質 or 皮質)に応じてこれらの薬剤が使い分けられます。
4. 123I-MIBG(髄質)および 5. 131I-アドステロール(皮質)。
2. 甲状腺ブロックを行う:標識されている 131I が体内で遊離して甲状腺に取り込まれるのを防ぐ(被ばく低減と画質維持)ため、検査前からルゴール液等の摂取が必要です。正しいです。
3. コレステロールとしての代謝を待つため、通常 1 週間後に撮影します。
5. 7 日:アドステロールはコレステロール代謝経路に乗り、ゆっくりと副腎皮質に集積し、背景(肝臓等)の放射能が消失するのを待つ必要があるため、通常は投与 1 週間(7 日)前後で撮影します。
5. 副腎皮質シンチグラフィ:標識核種 131I の遊離ヨウ素による甲状腺被ばくを防ぐため、事前のヨード剤服用(ブロック)が必須です。

4. 123I-MIBG:カテコラミン類似体であり、副腎髄質および神経細胞に集積します。褐色細胞腫、パラガングリオーマ、神経芽腫などの髄質由来の腫瘍診断に用いられます。
5. アドステロールは皮質用です。画像で心筋等の描出があれば MIBG の可能性が高いです。
3. 正常像では心筋の描出が認められる:MIBG は心臓の交感神経終末にも集積するため、正常でも心臓が明瞭に見えます。正しいです。
4. 放射性医薬品投与 24 時間後に撮影する:体内分布が安定し、背景が消失する 24 時間後(および必要に応じて 48 時間後)に撮影を行います。正しいです。