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内分泌 (過去11年/15問出題)

※以下の国家試験問題・選択肢は学習支援を目的として引用しています。問題文および選択肢の著作権は厚生労働省に帰属します。解説・補足・分野分類・関連知識の整理は当サイトが独自に作成しています。

1.甲状腺摂取率 (3問)

70AM28 【核医学検査技術学】
123I による甲状腺摂取率検査を行う場合のヨウ素含有食品の摂取制限期間はどれか。
1. 6 時間
2.24 時間
3. 3 日
4. 1 週間
5. 1 か月
正解:4
ヨウ素含有食品の制限期間:
4. 1 週間:甲状腺摂取率検査や 131I 治療の正確な評価のため、ヨウ素を多く含む海藻類やヨード卵、一部の薬剤などは検査の 1 週間前(施設により 2 週間)から中止・制限します。
73AM27 【核医学検査技術学】
Na123I による甲状腺摂取率検査を行う場合に制限を受ける食品はどれか。
1.豆 腐
2.パ ン
3.米 飯
4.コーヒー
5.ワカメスープ
正解:5
ヨウ素制限を受ける食品:
5. ワカメスープ:ワカメ(海藻類)はヨウ素を豊富に含んでおり、検査結果に影響を及ぼす(競合して RI 摂取率を下げる)ため制限の対象となります。
67AM29 【核医学検査技術学】
甲状腺 123I 摂取率計測で正しいのはどれか。
1.放射性医薬品を経口投与する。
2.検査前に無機ヨードを服用させる。
3.Basedow〈バセドウ〉病では摂取率が低下する。
4.甲状腺のカウントを全身のカウントで除して算出する。
5.1 回目の測定は放射性医薬品の投与後約 10 分で開始する。
正解:1
甲状腺 123I 摂取率計測:
1. 放射性医薬品を経口投与する:Na123I の溶液またはカプセルを経口摂取させます。正しいです。
2. 検査前にはヨード(海藻類等)の「摂取制限」が必要です。
3. Basedow(バセドウ)病では機能亢進により摂取率が著しく「増加」します。

2.甲状腺・副甲状腺 (5問)

72PM27 【核医学検査技術学】
甲状腺シンチグラフィで使用される放射性医薬品はどれか。2つ選べ。
1.99mTcO4-
2.99mTc - MIBI
3.99mTc - テトロホスミン
4.¹¹¹In - DTPA
5.Na123I
正解:15
甲状腺シンチグラフィの医薬品(2つ選べ):
1. 99mTcO4- および 5. Na123I:これらは甲状腺に集積するため、甲状腺の形態診断や機能評価(摂取率測定等)に用いられます。
75AM31 【核医学検査技術学】
疾患と放射性医薬品の組合せで正しいのはどれか。
1.橋本病 ー  123I-BMIPP
2.神経芽腫 ー  ¹³¹I-アドステロール
3.副甲状腺癌 ー  Na¹³¹I
4.副甲状腺腺腫 ー  99mTc-MIBI
5.再生不良性貧血 ー  99mTc-HSA-D
正解:4
疾患と放射性医薬品の組み合わせ:
4. 副甲状腺腺腫 - 99mTc-MIBI:副甲状腺の機能亢進組織への特異的集積(特に後期像での残存)を利用して局在を評価します。正しい組み合わせです。
2. 神経芽腫には MIBG が用いられます。
68PM31 【核医学検査技術学】
甲状腺中毒症となっている時期に甲状腺の 123Iの集積がびまん性に増加するのは どれか。
1.亜急性甲状腺炎
2.無痛性甲状腺炎
3.外因性甲状腺中毒症
4.Basedow(バセドウ)病
5.Plummer(プランマー)病
正解:4
甲状腺中毒症での集積パターン:
4. Basedow(バセドウ)病:自己抗体による刺激で甲状腺が常に活動し、全体の機能が亢進しているため、中毒症(高ホルモン血清)を伴い、びまん性にヨウ素集積が増加します。
1, 2. 破壊性甲状腺炎(亜急性など)では、血中のホルモンは高いですが、濾胞が壊れているため RI の摂取率は「低下」します。
76PM31 【核医学検査技術学】
Na123I シンチグラフィで甲状腺全体の集積が低下するのはどれか。
1.副甲状腺腺腫
2.亜急性甲状腺炎
3.Basedow〈バセドウ〉病
4.Plummer〈プランマー〉病
5.Cushing〈クッシング〉症候群
正解:2
甲状腺の集積が低下(欠損)する疾患:
2. 亜急性甲状腺炎:甲状腺濾胞が破壊されて激しい炎症が起こり、血中へのホルモン漏出(中毒症)がみられますが、新しいヨウ素を取り込む能力は失われているため、摂取率は著明に低下します。
71PM25 【核医学検査技術学】
99mTc - MIBI を用いた副甲状腺シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.心臓が描出される。
2.甲状腺ブロックを行う。
3.正常の副甲状腺が描出される。
4.デキサメタゾン抑制試験が有用である。
5.甲状腺描出は早期像よりも後期像が強い。
正解:1
99mTc-MIBI による副甲状腺シンチグラフィ:
1. 心臓が描出される:MIBI はミトコンドリアの豊富な心筋にも集積するため、正常像でも心臓が明瞭に描出されます。正しいです。
5. 副甲状腺腺腫は薬剤の抜けが遅いため、甲状腺像が薄れる「後期像」での残存が診断の手がかりになります。

3.副腎 (7問)

72PM33 【核医学検査技術学】
副腎腫瘍の診断に用いられる放射性医薬品はどれか。2つ選べ。
1.123I - MIBG
2.99mTc - ECD
3.99mTc - MIBI
4.123I - BMIPP
5.¹³¹I - アドステロール
正解:15
副腎腫瘍の放射性医薬品(2つ選べ):
1. 123I-MIBG(髄質用)および 5. 131I-アドステロール(皮質用):発生部位(髄質 or 皮質)に応じてこれらの薬剤が使い分けられます。
76PM32 【核医学検査技術学】
副腎腫瘍の診断に用いられる放射性医薬品はどれか。 2 つ選べ。
1.99mTc-ECD
2.99mTc-MAA
3.123I-BMIPP
4.123I-MIBG
5.¹³¹I-アドステロール
正解:45
副腎腫瘍の診断薬(2つ選べ):
4. 123I-MIBG(髄質)および 5. 131I-アドステロール(皮質)。
69AM33 【核医学検査技術学】
¹³¹I - アドステロールシンチグラフィで正しいのはどれか。
1.急速静注を行う。
2.甲状腺ブロックを行う。
3.投与1日後に撮影する。
4.褐色細胞腫の診断に使用する。
5.健常者では副腎は描出されない。
正解:2
131I-アドステロール(副腎皮質)の特徴:
2. 甲状腺ブロックを行う:標識されている 131I が体内で遊離して甲状腺に取り込まれるのを防ぐ(被ばく低減と画質維持)ため、検査前からルゴール液等の摂取が必要です。正しいです。
3. コレステロールとしての代謝を待つため、通常 1 週間後に撮影します。
75PM27 【核医学検査技術学】
副腎皮質シンチグラフィで、放射性医薬品を投与してから撮影開始までの時間として適切なのはどれか。
1.10 分
2.30 分
3. 3 時間
4.24 時間
5. 7 日
正解:5
副腎皮質シンチの撮影タイミング:
5. 7 日:アドステロールはコレステロール代謝経路に乗り、ゆっくりと副腎皮質に集積し、背景(肝臓等)の放射能が消失するのを待つ必要があるため、通常は投与 1 週間(7 日)前後で撮影します。
77PM17 【核医学検査技術学】
放射性医薬品の投与前に甲状腺ブロックが必要な検査はどれか。
1.肝胆道シンチグラフィ
2.甲状腺シンチグラフィ
3.唾液腺シンチグラフィ
4.副甲状腺シンチグラフィ
5.副腎皮質シンチグラフィ
正解:5
投与前の甲状腺ブロックが必須な検査:
5. 副腎皮質シンチグラフィ:標識核種 131I の遊離ヨウ素による甲状腺被ばくを防ぐため、事前のヨード剤服用(ブロック)が必須です。
67PM32 【核医学検査技術学】
右副腎腫瘍の患者に放射性医薬品を投与して得られた画像を示す。使用された放射性医薬品はどれか。
1.18F - FDG
2.67Ga - クエン酸
3.99mTc - MIBI
4.123I - MIBG
5.¹³¹I - アドステロール
正解:4
副腎腫瘍のシンチグラフィ:
4. 123I-MIBG:カテコラミン類似体であり、副腎髄質および神経細胞に集積します。褐色細胞腫、パラガングリオーマ、神経芽腫などの髄質由来の腫瘍診断に用いられます。
5. アドステロールは皮質用です。画像で心筋等の描出があれば MIBG の可能性が高いです。
70PM31 【核医学検査技術学】
副腎髄質シンチグラフィで正しいのはどれか。2つ選べ。
1.99mTc - MIBIを用いる。
2.デキサメタゾン負荷が行われる。
3.正常像では心筋の描出が認められる。
4.放射性医薬品投与24時間後に撮影する。
5.Cushing<クッシング>症候群の診断に用いられる。
正解:34
副腎髄質シンチグラフィ (MIBG):
3. 正常像では心筋の描出が認められる:MIBG は心臓の交感神経終末にも集積するため、正常でも心臓が明瞭に見えます。正しいです。
4. 放射性医薬品投与 24 時間後に撮影する:体内分布が安定し、背景が消失する 24 時間後(および必要に応じて 48 時間後)に撮影を行います。正しいです。