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循環器 (過去11年/13問出題)

※以下の国家試験問題・選択肢は学習支援を目的として引用しています。問題文および選択肢の著作権は厚生労働省に帰属します。解説・補足・分野分類・関連知識の整理は当サイトが独自に作成しています。

1.血流・負荷 (6問)

71PM26 【核医学検査技術学】
201Tl - 塩化タリウムを用いた心筋シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.投与量は 740 MBq である。
2.心筋梗塞部位が高集積となる。
3.心筋脂肪酸代謝評価が行える。
4.心/縦隔比評価が心不全評価に有用である。
5.運動負荷検査では軽度負荷から徐々に負荷を増す。
正解:5
201Tl 心筋シンチグラフィ:
5. 運動負荷検査では軽度負荷から徐々に負荷を増す:トレッドミル等を用いた段階的負荷試験を行い、心筋の酸素需要を高めた状態で薬剤を投与します。
1. 投与量は 74〜111 MBq 程度です。2. 梗塞部位は血流がないため「欠損像」となります。4. H/M 比は交感神経(MIBG)の指標です。
75AM28 【核医学検査技術学】
心筋血流シンチグラフィの薬剤負荷に用いるのはどれか。
1.アデノシン
2.フロセミド
3.サイロキシン
4.アセタゾラミド
5.デキサメサゾン
正解:1
心筋血流シンチの薬剤負荷:
1. アデノシン:強力な血管拡張作用により、運動の代わりに冠血流量を増加させ、血流予備能の低下(虚血)を顕在化させるために用いられます。
4. アセタゾラミドは脳血流負荷、2. フロセミドは利尿(腎機能負荷)に用います。
67AM32 【核医学検査技術学】
99mTc 心筋血流製剤を用いてアデノシン負荷時と安静時に撮影を行い、得られた SPECT 像を示す。正しいのはどれか。
1.側壁の虚血
2.下壁の虚血
3.前壁中隔の虚血
4.側壁の心筋梗塞
5.前壁中隔の心筋梗塞
正解:3
心筋負荷 SPECT 像の判定:
3. 前壁中隔の虚血:負荷時に心筋の血流不足(欠損像)が見られ、安静時にはその部位に血流が回復(充填像)するパターンは、その領域に「虚血」があることを示しています。画像上で前壁から中隔にかけての変化であれば本選択肢が正解となります。
73PM28 【核医学検査技術学】
心筋シンチグラフィの極座標表示を示す。矢印で示す心筋壁はどれか。
1.下壁
2.前壁
3.側壁
4.中隔
5.心尖部
正解:2
心筋極座標表示 (Polar Map) の見方:
2. 前壁:極座標表示(牛の目像)では、画像の上側が前壁 (Anterior)、下側が下壁 (Inferior)、中心方向が心尖部 (Apex) を表します。矢印が上を指していれば前壁です。
67PM25 【核医学検査技術学】
心筋血流製剤はどれか。 2 つ選べ。
1.99mTc - HSA
2.99mTc - MIBI
3.99mTc - tetrofosmin
4.123I - BMIPP
5.123I - MIBG
正解:23
心筋血流用放射性医薬品(2つ選べ):
2. 99mTc-MIBI および 3. 99mTc-tetrofosmin:これらは心筋細胞のミトコンドリア内外の電位差等により、冠血流量に比例して集積し、長時間とどまるため心筋血流 SPECT に広く使用されます。
76AM33 【核医学検査技術学】
心臓核医学検査で正しいのはどれか。
1.99mTc-MIBI は急性心筋梗塞巣に集積する。
2.201TlCl は受動拡散によって心筋に取り込まれる。
3.123I-MIBG は心筋の脂肪酸代謝を画像化している。
4.99mTc-テトロホスミンは狭心症の診断に用いられる。
5.123I-BMIPP は心筋の交感神経活性を画像化している。
正解:4
心臓核医学の放射性医薬品:
4. 99mTc-テトロホスミンは狭心症の診断に用いられる:心筋血流量を反映して集積する血流製剤です。正しい記述です。
1. 急性梗塞巣に集積するのは 99mTc-PYP です。3. MIBG は交感神経、5. BMIPP は脂肪酸代謝を評価します。

2.代謝・神経・解析 (7問)

69PM32 【核医学検査技術学】
心臓核医学検査で用いられる放射性医薬品と評価項目の組合せで正しいのはどれか。
1.18F - FDG  ー 心筋壊死
2.99mTc - MIBI  ー 心筋糖代謝
3.99mTc - PYP  ー 心臓交感神経機能
4.123I - BMIPP  ー 心筋脂肪酸代謝
5.123I - MIBG  ー 心筋血流
正解:4
心臓核医学の医薬品と項目:
4. 123I-BMIPP - 心筋脂肪酸代謝:脂肪酸の長鎖アナログであり、心筋の代謝異常を評価するために用いられます。正しい組み合わせです。
1. FDG は生存能力(糖代謝)、5. MIBG は交感神経機能の評価です。
74PM30 【核医学検査技術学】
心臓核医学の検査で正しいのはどれか。
1.99mTc-tetrofosminは虚血評価に用いる。
2.99mTc-MIBI は急性心筋梗塞巣に集積する。
3.201TlClは受動拡散によって心筋に取り込まれる。
4.123I-MIBGは心筋の脂肪酸代謝の評価に用いる。
5.123I-BMIPP は心筋の交感神経活性の評価に用いる。
正解:1
心筋放射性医薬品の目的:
1. 99mTc-tetrofosmin は虚血評価に用いる:心筋血流量に比例して集積するため、狭心症や梗塞による血流低下の評価に適しています。正しいです。
2. 梗塞巣に集積するのは 99mTc-PYP、4. MIBG は交感神経、5. BMIPP は脂肪酸代謝です。
72PM28 【核医学検査技術学】
心臓サルコイドーシスの 18F - FDG PET で正しいのはどれか。
1.アミノ酸代謝を反映する。
2.運動負荷をすることが多い。
3.18F - FDG 投与直後に撮影する。
4.20 時間程度の絶食が必要である。
5.18F - FDG 投与量は通常 37 MBq である。
正解:4
心臓サルコイドーシスの FDG-PET 検査:
4. 20 時間程度の絶食が必要である:正常心筋の主なエネルギー源である脂肪酸代謝を優位にし、ブドウ糖代謝(FDG取込み)を極限まで抑えるために、長時間の絶食(および高脂肪・低糖食)が必要です。正しいです。
5. 投与量は通常 185〜370 MBq 程度です。
67PM29 【核医学検査技術学】
心電図同期心筋 SPECT の解析で得られないのはどれか。
1.心拍出量
2.心筋血流量
3.左室駆出率
4.左室拡張期容量
5.左室収縮期容量
正解:2
心電図同期 SPECT で得られる指標:
2. 心筋血流量:SPECT の同期解析から得られるのは容量 (EDV, ESV) や駆出率 (EF)、壁運動などの心「機能」指標です。心筋「血流量 (mL/min/g)」などの絶対値を求めるには、動態解析(PET等)が必要です。
68AM30 【核医学検査技術学】
心電図同期心筋SPECT における解析で正しいのはどれか。
1.左室肥大の影響を受けない。
2.拡張期の心機能指標は得られない。
3.小さな心臓では左室容量が過小評価となる。
4.R - R 間隔の分割数が多くなるとSN比が向上する。
5.R - R 間隔の分割数が少なくなると収縮末期容量は過小評価となる。
正解:3
心電図同期 SPECT の解析精度:
3. 小さな心臓では左室容量が過小評価となる:部分容積効果等により、左室内の小さな容積が実際よりも小さく見積もられる傾向があります。正しい記述です。
5. 分割数が少ないと時間分解能が不足し、最小容量である収縮末期を捉えられず「過大評価」となります。
75AM34 【核医学検査技術学】
心電図同期心筋 SPECT における解析で正しいのはどれか。
1.左室肥大の影響を受けない。
2.拡張期の心機能指標は得られない。
3.R-R 間隔の分割数が多くなると SN 比が向上する。
4.分割収集した画像を加算することで非同期の画像が得られる。
5.R-R 間隔の分割数が少なくなると収縮末期容量は過小評価となる。
正解:4
同期心筋 SPECT の解析原理:
4. 分割収集した画像を加算することで非同期の画像が得られる:1心拍を時相ごとに分けた全フレームを足し合わせれば、心臓の動きによるボケを含んだ通常の静止画像(非同期画像)と等価になります。正しい記述です。
5. 分割数が「少ない」と時間分解能が低下し、最小容量(収縮末期)を捉えきれず「過大評価」となります。
67PM26 【核医学検査技術学】
心筋血流 SPECT で現れるアーチファクトで正しいのはどれか。
1.乳房の吸収によるアーチファクトは下壁に発生する。
2.横隔膜の吸収によるアーチファクトは前壁に発生する。
3.アップワードクリープ現象は安静時より運動負荷時に発生する。
4.ストリークアーチファクトは検出器の回転軸に対し平行に発生する。
5.ストリークアーチファクトは高集積部の経時変化が小さいほど強くなる。
正解:3
心筋血流アーチファクト:
3. アップワードクリープ現象は安静時より運動負荷時に発生する:負荷直後の激しい呼吸が、撮像中に徐々に落ち着くことで心臓の位置が上方に移動する現象です。これにより再構成画像に歪みが生じます。
1. 乳房による減弱は「前壁」に起こりやすいです。