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消化器 (過去11年/10問出題)

※以下の国家試験問題・選択肢は学習支援を目的として引用しています。問題文および選択肢の著作権は厚生労働省に帰属します。解説・補足・分野分類・関連知識の整理は当サイトが独自に作成しています。

1.肝・胆道 (5問)

71PM27 【核医学検査技術学】
核医学検査と使用される放射性医薬品の組合せで正しいのはどれか。
1.唾液腺シンチグラフィ  ー 99mTc - フチン酸
2.肝胆道シンチグラフィ  ー 99mTc - ECD
3.肝受容体シンチグラフィ  ー 99mTc - GSA
4.消化管出血シンチグラフィ  ー 99mTc - PYP
5.異所性胃粘膜シンチグラフィ  ー 99mTc - PMT
正解:3
核医学検査の組み合わせ:
3. 肝受容体シンチグラフィ - 99mTc-GSA:肝細胞のアシアロ糖タンパク受容体に特異的に結合し、肝臓の「機能的」な細胞数や分布を正確に評価します。正しい。
1. 唾液腺や 5. 異所性胃粘膜には 99mTcO4- を用います。
74PM27 【核医学検査技術学】
肝胆道シンチグラフィで正しいのはどれか。2つ選べ。
1.99mTc-HMDP を用いる。
2.正常例では腸管が描出される。
3.新生児黄疸の鑑別診断に用いる。
4.アシアロ糖蛋白受容体と結合する。
5.負荷検査の薬剤としてフロセミドを用いる。
正解:23
肝胆道シンチグラフィの性質(2つ選べ):
2. 正常例では腸管が描出される:肝臓で取り込まれた薬剤が胆汁として正常に十二指腸へ排泄されるためです。正しいです。
3. 新生児黄疸の鑑別診断に用いる:胆道閉鎖症がある場合、腸管に薬剤が排泄されないため確定診断に役立ちます。正しいです。
4. アシアロ受容体は GSA の説明です。
68PM32 【核医学検査技術学】
肝胆道シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.99mTc-GSAを使用する。
2.投与後15 分以内で撮影が完了する。
3.心臓と肝臓のカウント比を計測する。
4.乳児肝炎と胆道閉鎖症の鑑別に使用する。
5.酸刺激に対する放射性医薬品の排泄を評価する。
正解:4
肝胆道シンチグラフィ (99mTc-PMT) の臨床適応:
4. 乳児肝炎と胆道閉鎖症の鑑別に使用する:胆汁排泄機能をみる検査であり、薬剤が腸管まで届くか(胆道が疎通しているか)を確認することで正確な鑑別が可能です。正しい。
1. GSA は肝受容体、5. 胆嚢収縮にはセルレイン(パンクレオザイミン)負荷等を用います。
70AM33 【核医学検査技術学】
放射性医薬品を投与後、経時的に撮影された腹部前面像を示す。使用された放射性医薬品はどれか。
1.99mTc - スズコロイド
2.99mTc - フチン酸
3.99mTc - GSA
4.99mTc - PMT
5.99mTc - tetrofosmin
正解:4
画像から判断する放射性医薬品:
4. 99mTc-PMT:経時的に肝臓 → 胆管・胆嚢 → 十二指腸・小腸へと放射能が移動していく様子から、胆道系の通過性を評価する肝胆道シンチグラフィ用薬剤であると判断できます。
77AM18 【核医学検査技術学】
肝受容体シンチグラフィの血中滞在率指標を示す式はどれか。ただし、心臓部の時間放射能曲線の 3 分と 15 分のカウントをそれぞれ H3、H15、肝臓部の時間放射能曲線の 15 分のカウントを L15 とする。
1.H3/H15
2.H15/H3
3.H3/(H3 + H15)
4.H15/(H15 + L15)
5.L15/(H15 + L15)
正解:2
肝受容体シンチの解析指標:
2. H15/H3:血液中の放射能がどれだけ肝臓に取り取られたか(血中からの消失率)を表す指標 (HH15) で、投与 3 分後(基準)と 15 分後の心臓内カウントの比をとります。

2.唾液・消化管 (5問)

69AM34 【核医学検査技術学】
検査と放射性医薬品の組合せで誤っているのはどれか。
1.肝シンチグラフィ ー  99mTc - スズコロイド
2.肝受容体シンチグラフィ ー  99mTc - GSA
3.肝・胆道シンチグラフィ ー  99mTc - PMT
4.唾液腺シンチグラフィ ー  99mTc - RBC
5.消化管出血シンチグラフィ  ー 99mTc - HSAD
正解:4
検査と医薬品の誤った組み合わせ:
4. 誤り:唾液腺シンチグラフィには 99mTcO4-(パーテクネテート)が用いられます。RBC(赤血球)は血管腫の診断や消化管出血の検索に使用されます。
70PM32 【核医学検査技術学】
唾液腺シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.99mTcO4-を用いる。
2.耳下腺癌が陽性描画される。
3.アデノシン負荷が行われる。
4.中エネルギーコリメータを使用する。
5.放射性医薬品投与6時間後に撮影する。
正解:1
唾液腺シンチグラフィ:
1. 99mTcO4- を用いる:過テクネチウム酸イオンはヨウ素イオンと挙動が似ており、唾液腺の導管で濃縮・排泄されるため、その形態と機能(分泌刺激への反応等)を評価できます。正しいです。
3. 通常はレモン汁や酸味刺激による「酸刺激負荷」が行われます。
73AM31 【核医学検査技術学】
異所性胃粘膜シンチグラフィで用いられるのはどれか。
1.99mTcO4-
2.99mTcーDMSA
3.99mTcーDTPA
4.99mTcーHMDP
5.99mTcーHSAーD
正解:1
異所性胃粘膜シンチグラフィ:
1. 99mTcO4-:過テクネチウム酸イオンは胃粘膜(粘液分泌細胞)に集積・分泌される性質があります。これを利用して、下腹部などに存在する「メッケル憩室(の中に含まれる異所性胃粘膜)」を診断します。
72AM30 【核医学検査技術学】
消化管出血シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.99mTc - PMTを用いる。
2.SPECT 撮影は必要ない。
3.間欠的な出血を検出できる。
4.成人では37 MBqを投与する。
5.負荷検査ではカプトプリルが用いられる。
正解:3
消化管出血シンチグラフィ:
3. 間欠的な出血を検出できる:血管造影が「今まさに」出血している瞬間しか捉えられないのに対し、標識赤血球法は長時間血中に留まるため、間欠的な小出血も時間をおいて撮影することで検出可能です。
67PM30 【核医学検査技術学】
消化管の核医学検査について正しいのはどれか。
1.消化管出血シンチグラフィは 99mTc 標識赤血球が用いられる。
2.消化管出血シンチグラフィの検出感度は血管造影と同程度である。
3.蛋白漏出シンチグラフィは投与後 3 時間までの撮影で終了できる。
4.胃排泄シンチグラフィでは 99mTc パーテクネテート溶液を経口投与する。
5.異所性胃粘膜シンチグラフィで陰性であれば Meckel〈メッケル〉憩室は否定的である。
正解:1
消化管核医学検査:
1. 消化管出血シンチグラフィは 99mTc 標識赤血球が用いられる:持続的な出血部位を特定するために、長時間血管内にとどまる標識赤血球が最も適しています。正しいです。
4. 胃排泄シンチは標識された「固形食または液体」を経口摂取させて測定します。