※以下の国家試験問題・選択肢は学習支援を目的として引用しています。問題文および選択肢の著作権は厚生労働省に帰属します。解説・補足・分野分類・関連知識の整理は当サイトが独自に作成しています。
1.手順・薬剤 (4問)
1. 撮影の前に排尿が必要である:膀胱内の放射能(排泄された薬剤)が骨盤部の骨と重なり、診断に支障をきたすのを防ぐために、撮像直前の排尿を指示します。正しいです。
3. 単純 X 線で見えにくい初期の疲労骨折でも、骨シンチでは鋭敏に描出可能です。
1. 放射性医薬品として 99mTc 標識リン酸化合物を用いる:MDP(メチレンジホスホン酸)や HMDP(ヒドロキシメチレンジホスホン酸)などが用いられます。正しいです。
4. 血液プール像ではなく骨への集積を待つため、通常は投与 2〜3 時間後に撮影を開始します。
1. 撮影開始の直前に排尿を行う:膀胱内の尿(高放射能)が仙骨や恥骨の観察を邪魔しないように、また骨盤底の被ばく低減のために重要です。正しいです。
2. 健常人では骨と腎臓・膀胱に集積し、肝臓には通常集積しません。
5. 成人の放射性医薬品の投与量は 740 MBq (20 mCi) である:99mTc-MDP や HMDP の標準的な成人投与量です。正しいです。
2. 腎臓から排泄され、膀胱に溜まります(大腸ではありません)。
3. 小児では骨の成長が盛んな「骨端線(成長板)」に非常に強く集積します。
2.部位・疾患 (6問)
2. 疲労骨折の検出感度は単純 X 線検査より高い:X 線では骨折直後は変化が乏しいことが多いですが、骨シンチでは早期から骨代謝の亢進(集積増)として描出されます。正しいです。
4. 溶骨性(破壊的)変化よりも造骨性(形成機能)変化のほうが薬剤の取り込みが強くなります。
1. 小児では関節部の集積が高い:骨端線(エピフィゼ線)における活発な骨形成を反映して、関節周囲に顕著な高集積を認めます。正常所見です。
3. 腎臓は薬剤の排泄経路であるため、正常でも明瞭に描出されます。4. ペースメーカは γ 線を遮蔽するため「欠損像」をつくります。
3. 疲労骨折の診断に有用である:スポーツ障害などによる微細な骨折も鋭敏に捉えることができます。正しいです。
1, 4. 食事制限や下剤の内服などの前処置は原則不要です。
4. ペースメーカは集積欠損像となる:装置内の重金属が体内からの γ 線を吸収(遮蔽)するため、その部分だけが白く抜けた(集積がない)ように見えます。正しいです。
1. 薬剤は腎・尿路系から排泄されるため、正常なら腸管は描出されません。
2. 小児では骨幹より骨幹端への集積が高い:成長期における骨端線の強い生理的集積は、小児骨シンチの最も顕著な特徴です。正しいです。
5. 心筋シンチグラフィ(ピロリン酸標識など)はサルコイドーシスの診断に寄与することがありますが、メインの骨シンチ用 MDP は主目的ではありません。
2. 骨代謝亢進部位に集積する:骨折の修復部や炎症、腫瘍転移など、骨の改造(再構築)が活発になっている部位にリン酸化合物が取り込まれます。正しいです。
5. Bone Scan Index (BSI) は全身の腫瘍負荷を定量する指標であり、多発転移が広がれば「上昇」します。