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骨・関節 (過去11年/10問出題)

※以下の国家試験問題・選択肢は学習支援を目的として引用しています。問題文および選択肢の著作権は厚生労働省に帰属します。解説・補足・分野分類・関連知識の整理は当サイトが独自に作成しています。

1.手順・薬剤 (4問)

67AM34 【核医学検査技術学】
骨シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.撮影の前に排尿が必要である。
2.骨髄炎の診断には使用されない。
3.疲労骨折の検出感度は単純 X 線検査より低い。
4.放射性医薬品の投与前に食事制限が必要である。
5.溶骨性骨転移では造骨性骨転移より高集積になりやすい。
正解:1
骨シンチグラフィの実施:
1. 撮影の前に排尿が必要である:膀胱内の放射能(排泄された薬剤)が骨盤部の骨と重なり、診断に支障をきたすのを防ぐために、撮像直前の排尿を指示します。正しいです。
3. 単純 X 線で見えにくい初期の疲労骨折でも、骨シンチでは鋭敏に描出可能です。
68AM33 【核医学検査技術学】
骨シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.放射性医薬品として99mTc 標識リン酸化合物を用いる。
2.排尿後に放射性医薬品を投与する。
3.患者は投与から撮影開始までの間は検査室外に出られない。
4.投与後約30分で撮影を開始する。
5.検査当日の入浴を禁止する。
正解:1
骨シンチグラフィの特性:
1. 放射性医薬品として 99mTc 標識リン酸化合物を用いる:MDP(メチレンジホスホン酸)や HMDP(ヒドロキシメチレンジホスホン酸)などが用いられます。正しいです。
4. 血液プール像ではなく骨への集積を待つため、通常は投与 2〜3 時間後に撮影を開始します。
70AM34 【核医学検査技術学】
骨シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.撮影開始の直前に排尿を行う。
2.健常人では肝臓に集積を認める。
3.放射性医薬品投与 30 分後に撮影を開始する。
4.単純 X 線写真で同定困難な骨折は描出できない。
5.全身の撮影に SPECT 検査を追加する意義は乏しい。
正解:1
骨シンチグラフィの基本:
1. 撮影開始の直前に排尿を行う:膀胱内の尿(高放射能)が仙骨や恥骨の観察を邪魔しないように、また骨盤底の被ばく低減のために重要です。正しいです。
2. 健常人では骨と腎臓・膀胱に集積し、肝臓には通常集積しません。
75AM29 【核医学検査技術学】
骨シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.気管支喘息患者は禁忌である。
2.放射性医薬品は大腸から排泄される。
3.小児では骨幹端部より骨幹部の集積が強い。
4.放射性医薬品投与前 6 時間の絶食が必要である。
5.成人の放射性医薬品の投与量は 740 MBq である。
正解:5
骨シンチグラフィの実施諸量:
5. 成人の放射性医薬品の投与量は 740 MBq (20 mCi) である:99mTc-MDP や HMDP の標準的な成人投与量です。正しいです。
2. 腎臓から排泄され、膀胱に溜まります(大腸ではありません)。
3. 小児では骨の成長が盛んな「骨端線(成長板)」に非常に強く集積します。

2.部位・疾患 (6問)

71PM30 【核医学検査技術学】
骨シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.膀胱は描出されないことが多い。
2.疲労骨折の検出感度は単純 X 線検査より高い。
3.放射性医薬品投与後約 30 分で撮影を開始する。
4.溶骨性骨転移では造骨性骨転移より高集積になりやすい。
5.人工股関節に緩みがある場合は先端部が低集積になりやすい。
正解:2
骨シンチグラフィの感度と所見:
2. 疲労骨折の検出感度は単純 X 線検査より高い:X 線では骨折直後は変化が乏しいことが多いですが、骨シンチでは早期から骨代謝の亢進(集積増)として描出されます。正しいです。
4. 溶骨性(破壊的)変化よりも造骨性(形成機能)変化のほうが薬剤の取り込みが強くなります。
72PM30 【核医学検査技術学】
骨シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.小児では関節部の集積が高い。
2.骨粗鬆症の診断に有用である。
3.腎臓が描出されるのは異常である。
4.ペースメーカは集積亢進像をつくる。
5.放射性医薬品投与1時間後から撮影する。
正解:1
骨シンチグラフィで見られる像:
1. 小児では関節部の集積が高い:骨端線(エピフィゼ線)における活発な骨形成を反映して、関節周囲に顕著な高集積を認めます。正常所見です。
3. 腎臓は薬剤の排泄経路であるため、正常でも明瞭に描出されます。4. ペースメーカは γ 線を遮蔽するため「欠損像」をつくります。
73PM29 【核医学検査技術学】
骨シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.検査当日は絶食が必要である。
2.心筋は生理的集積部位である。
3.疲労骨折の診断に有用である。
4.検査前日に下剤の内服が必要である。
5.放射性医薬品はアミロイド化合物である。
正解:3
骨シンチグラフィの臨床的意義:
3. 疲労骨折の診断に有用である:スポーツ障害などによる微細な骨折も鋭敏に捉えることができます。正しいです。
1, 4. 食事制限や下剤の内服などの前処置は原則不要です。
74PM31 【核医学検査技術学】
骨シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.腸管が描出される。
2.骨粗鬆症の診断に有用である。
3.小児では骨幹部の集積が高くなる。
4.ペースメーカは集積欠損像となる。
5.放射性医薬品投与後72 時間以降に撮影する。
正解:4
骨シンチグラフィの所見:
4. ペースメーカは集積欠損像となる:装置内の重金属が体内からの γ 線を吸収(遮蔽)するため、その部分だけが白く抜けた(集積がない)ように見えます。正しいです。
1. 薬剤は腎・尿路系から排泄されるため、正常なら腸管は描出されません。
76PM33 【核医学検査技術学】
骨シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.ペースメーカは集積増加像をつくる。
2.小児では骨幹より骨幹端への集積が高い。
3.放射性医薬品投与 1 時間後から撮影する。
4.収集エネルギーピークを 360 keV にする。
5.心臓サルコイドーシスの診断に有用である。
正解:2
骨シンチグラフィの正しい特性:
2. 小児では骨幹より骨幹端への集積が高い:成長期における骨端線の強い生理的集積は、小児骨シンチの最も顕著な特徴です。正しいです。
5. 心筋シンチグラフィ(ピロリン酸標識など)はサルコイドーシスの診断に寄与することがありますが、メインの骨シンチ用 MDP は主目的ではありません。
77AM19 【核医学検査技術学】
骨シンチグラフィで正しいのはどれか。
1.骨折では集積が低下する。
2.骨代謝亢進部位に集積する。
3.骨肉腫では集積が欠損する。
4.腸管に生理的集積を認める。
5.多発骨転移では bone scan index〈BSI〉が低下する。
正解:2
骨シンチグラフィの集積機序:
2. 骨代謝亢進部位に集積する:骨折の修復部や炎症、腫瘍転移など、骨の改造(再構築)が活発になっている部位にリン酸化合物が取り込まれます。正しいです。
5. Bone Scan Index (BSI) は全身の腫瘍負荷を定量する指標であり、多発転移が広がれば「上昇」します。