‹

上皮細胞 (過去19年/16問出題)

📖 上皮細胞の知識へ
🛡️ 上皮細胞 のまとめ ▼

上皮細胞と代表的な場所 💡

  • 単層扁平上皮:肺胞、血管、リンパ管(物質交換)
  • 単層円柱上皮:胃、小腸、大腸(吸収・分泌)
  • 多列線毛上皮:気管、気管支、精管、卵管(運搬)
  • 重層扁平上皮:皮膚、口腔、食道、肛門(保護)
  • 移行上皮:膀胱、尿管、腎盂、腎杯(尿の通り道)

※以下の国家試験問題・選択肢は学習支援を目的として引用しています。問題文および選択肢の著作権は厚生労働省に帰属します。解説・補足・分野分類・関連知識の整理は当サイトが独自に作成しています。

1.重層扁平上皮 (7問)

67PM51 【基礎医学大要】
重層扁平上皮で覆われている臓器はどれか。
1.気管支
2.食道
3.胃
4.結腸
5.膀胱
正解:2
食道は、辛い、熱い、アルコールなどから保護せなあかん!
気管支は多列線毛上皮
胃・結腸は単層円柱上皮
膀胱は移行上皮
62PM15 【基礎医学大要】
重層扁平上皮で覆われているのはどれか。
1.食道
2.胃
3.十二指腸
4.空腸
5.S状結腸
正解:1
消化管の中で、食道(口腔、肛門も)だけ重層扁平上皮!
66PM5 【基礎医学大要】
粘膜が重層扁平上皮で覆われているのはどれか。2つ選べ。
1.口腔
2.食道
3.胃
4.回腸
5.S状結腸
正解:12
辛い、熱い、アルコールから守れ!
78AM49 【基礎医学大要】
食道と同じ上皮組織を持つ臓器はどれか。
1.胃
2.十二指腸
3.回腸
4.結腸
5.肛門
正解:5
肛門もいちおう強いねん!
64PM16 【基礎医学大要】
扁平上皮癌の頻度が高いのはどれか。
1.胃癌
2.膵癌
3.乳癌
4.食道癌
5.大腸癌
正解:4
食道の粘膜は重層扁平上皮、そこから発生する癌の多く(日本人の約 90% 以上)は「扁平上皮癌」
75PM63 【基礎医学大要】
上皮が皮膚と同じ組織型なのはどれか。
1.気管
2.小腸
3.食道
4.膀胱
5.卵管
正解:3
皮膚(表皮)は外部の刺激から組織を保護する重層扁平上皮
74AM58 【基礎医学大要】
皮膚について正しいのはどれか。
1.構成成分に漿膜がある。
2.体温を調節する働きがある。
3.加齢とともに厚さが増加する。
4.真皮は角化扁平上皮からなる。
5.癌化する場合は腺癌の頻度が高い。
正解:2
2. 皮膚は発汗(汗腺)や血管の収縮・拡張を通じて、体内の熱を逃がしたり保持したりする重要な体温調節器官
4. 真皮は皮膚の内側で「結合組織」、上皮(表皮)は角化扁平上皮
5. 皮膚癌は扁平上皮癌や基底細胞癌が多く、腺癌は稀

2.その他の上皮 (4問)

73AM50 【基礎医学大要】
粘膜上皮が円柱上皮であるのはどれか。
1.口腔
2.食道
3.膣
4.直腸
5.肛門
正解:4
胃から直腸に掛けての消化管粘膜は吸収・消化に適する単層円柱上皮
71AM52 【基礎医学大要】
内腔の粘膜上皮が円柱上皮でないのはどれか。
1.胃
2.小腸
3.大腸
4.胆管
5.尿管
正解:5
尿管や膀胱、腎盂などの尿に関わる部分は、尿の貯留量に合わせて組織が伸び縮みできる特殊な「移行上皮(尿路上皮)」
65PM1 【基礎医学大要】
移行上皮で覆われているのはどれか。
1.胸膜
2.血管
3.心膜
4.尿管
5.肺胞
正解:4
1, 3. 漿膜(単層扁平上皮)
2. 血管内皮(単層扁平上皮)
5. 肺胞(単層扁平上皮)
61PM4 【基礎医学大要】
粉塵を気道から排除する機能を有するのはどれか。
1.移行上皮
2.線毛上皮
3.扁平上皮
4.円柱上皮
5.立方上皮
正解:2
気管や気管支の粘膜には線毛(せんもう)を持つ細胞があり、粉塵や細菌を粘液とともに喉の方へ運び出す「エスカレーター」の役割を果たしています。

3.疾病 (4問)

68AM58 【基礎医学大要】
癌の部位と最も頻度の高い組織型の組み合わせで正しいのはどれか。
1.舌癌 ー 腺癌
2.肺癌 ー 小細胞癌
3.食道癌 ー 腺癌
4.皮膚癌 ー 扁平上皮癌
5.膀胱癌 ー 扁平上皮癌
正解:4
皮膚癌 - 扁平上皮癌:皮膚(角化扁平上皮)から発生する代表的な癌種
1. 舌癌は扁平上皮癌
2. 肺癌は腺癌
3. 食道癌は扁平上皮癌
5. 膀胱癌は移行上皮癌
67AM62 【基礎医学大要】
癌の発生部位と最も頻度の高い組織型の組合せで正しいのはどれか。
1.上咽頭 ———— 腺 癌
2.中咽頭 ————粘表皮癌
3.下咽頭 ———— 扁平上皮癌
4.耳下腺 ———— 小細胞癌
5.甲状腺 ———— 腺様嚢胞癌
正解:3
1. 上咽頭は(未分化な)扁平上皮癌
5. 甲状腺は乳頭癌(腺癌の一種)が最多
63PM13 【基礎医学大要】
紫外線が危険因子であるのはどれか。
1.肺癌
2.乳癌
3.皮膚癌
4.白血病
5.甲状腺癌
正解:3
太陽光に含まれる紫外線は皮膚細胞の DNA に損傷を与え、皮膚癌(基底細胞癌、扁平上皮癌、悪性黒色腫など)の発症リスクを高める主要な要因となります。
78AM52 【基礎医学大要】
慢性放射線皮膚炎が先行病変となるのはどれか。
1.悪性黒色腫
2.カポジ肉腫
3.有棘細胞癌
4.メルケル細胞癌
5.成人T細胞白血病
正解:3
有棘細胞癌は、表皮の中層を占める「有棘層」の細胞から発生する悪性腫瘍です。
長期間にわたる放射線曝露によって生じる慢性放射線皮膚炎は、皮膚の再生能力を損なわせ、DNAに傷を蓄積させます。これが数年〜数十年の経過を経て、有棘細胞癌を誘発する土壌となります。

4.その他 (1問)

77PM40 【基礎医学大要】
結合組織でないのはどれか。
1.腱
2.爪
3.筋 膜
4.骨 膜
5.靭 帯
正解:2
爪や毛髪、皮膚の表皮などは「上皮組織」に由来します。腱、筋膜、骨膜、靭帯などは、細胞間質が豊富な「結合組織(支持組織)」に分類されます。