‹

脳の構造と機能 (過去19年/24問出題)

📖 脳の構造と機能の知識へ

※以下の国家試験問題・選択肢は学習支援を目的として引用しています。問題文および選択肢の著作権は厚生労働省に帰属します。解説・補足・分野分類・関連知識の整理は当サイトが独自に作成しています。

1.脳の構造 (12問)

脳の構造と境界 💡

  • 境界線:前頭葉と頭頂葉の間は中心溝!
  • 線条体:尾状核 + 被殻!
  • レンズ核:被殻 + 淡蒼球!
  • 脳脊髄液:くも膜下腔に存在!
62PM4 【基礎医学大要】
健常成人のおよその脳重量[g]はどれか。
1.1000
2.1400
3.1800
4.2200
5.2600
正解:2
日本人の成人男性の平均的な脳重量は約 1,350 〜 1,400 g、女性は約 1,200 〜 1,250 g 程度です。
61PM15 【基礎医学大要】
前頭葉と頭頂葉とをわけるのはどれか。
1.外側溝
2.中心溝
3.中心前溝
4.中心後溝
5.頭頂後頭溝
正解:2
中心溝(ちゅうしんこう):大脳の側面を縦に走り、前方の「前頭葉(運動野)」と後方の「頭頂葉(体性感覚野)」を明確に隔てている深い溝です。
61PM16 【基礎医学大要】
正中部にある構造はどれか。
1.被殻
2.視床
3.海馬
4.第三脳室
5.小脳扁桃
正解:4
左右の視床の間に位置する、平たいスリット状の空間です。
64PM11 【基礎医学大要】
大脳基底核に含まれるのはどれか。2つ選べ。
1.海馬
2.視床
3.内包
4.淡蒼球
5.尾状核
正解:45
大脳基底核の主な構成要素
尾状核・被殻・淡蒼球
72PM52 【基礎医学大要】
線条体を構成するのはどれか。2つ選べ。
1.視床
2.被殻
3.尾状核
4.偏桃体
5.視床下部
正解:23
線条体
尾状核と被殻を合わせた名称

ちなみにレンズ核
被殻と淡蒼球を合わせた名称
77AM44 【基礎医学大要】
灰白質はどれか。
1.内 包
2.脳 梁
3.被 殻
4.前交連
5.放線冠
正解:3
大脳基底核は神経細胞の核(細胞体)が密集している「灰白質」
1, 2, 4, 5 はすべて神経線維が走る「白質」
62PM3 【基礎医学大要】
左右が連続しているのはどれか。
1.脳梁
2.上顎洞
3.下鼻甲介
4.口蓋扁桃
5.副甲状腺
正解:1
脳梁は右脳と左脳を繋ぐ巨大な神経線維の束で、情報のやり取りを可能にしています。左右が物理的に連続している構造です。
78AM41 【基礎医学大要】
左右一対あるのはどれか。2つ選べ。
1.延髄
2.視床
3.脳梁
4.被殻
5.下垂体
正解:24
視床:間脳の大部分を占め、左右に一つずつ配置された卵型の神経細胞の塊です。嗅覚を除くすべての感覚の中継点です。
被殻:大脳基底核の最も外側に位置し、淡蒼球とともに「レンズ核」を構成する神経細胞の塊です。主に運動の制御や学習に関わり、スムーズな動作を調節する役割を担っています。
70AM55 【基礎医学大要】
左右一対存在する構造はどれか。
1.下垂体
2.視床
3.松果体
4.大脳鎌
5.脳梁
正解:2
視床:間脳の大部分を占め、左右に一つずつ配置された卵型の神経細胞の塊です。嗅覚を除くすべての感覚の中継点です。
1, 3, 4, 5 はいずれも正中線上に一つだけ存在する構造です。
63PM9 【基礎医学大要】
左右一対あるのはどれか。
1.脳梁槽
2.側脳室
3.中脳水道
4.第3脳室
5.第4脳室
正解:2
側脳室:左右の大脳半球の内部にそれぞれ広がる脳室です。
3, 4, 5 はいずれも正中線上に単一で存在する脳室(またはその通路)です。
75AM56 【基礎医学大要】
脳幹を構成するのはどれか。2つ選べ。
1.橋
2.小脳
3.脊髄
4.大脳
5.中脳
正解:15
脳幹は上から中脳、橋、延髄
覚えよう!
76AM56 【基礎医学大要】
中脳に位置するのはどれか。
1.海馬
2.黒質
3.被殻
4.淡蒼球
5.乳頭体
正解:2
黒質(こくしつ):中脳に位置し、ドパミン産生細胞が集まる部位です。パーキンソン病の病態と深く関わります。

2.脳の機能 (6問)

脳の機能局在と中心 💥

  • 後頭葉:視覚中枢が存在する場所!
  • 視床下部:自律神経・体温調節の最高中枢!
  • 延髄:呼吸・心拍の生命維持センター!
  • 小脳:平衡感覚(バランス)の保持!
  • 視床:嗅覚以外の感覚の中継所!
  • 大脳基底核:スムーズな運動を調節する仕組み!
69PM55 【基礎医学大要】
視覚に最も関与する部位はどれか。
1.前頭葉
2.側頭葉
3.頭頂葉
4.後頭葉
5.小脳
正解:4
網膜からの視覚信号は視索、外側膝状体を経て「後頭葉」にある視覚野に送られ、視覚情報として処理されます。
74AM53 【基礎医学大要】
視覚野が存在するのはどれか。
1.小脳
2.後頭葉
3.前頭葉
4.側頭葉
5.頭頂葉
正解:2
網膜からの視覚信号は視索、外側膝状体を経て「後頭葉」にある視覚野に送られ、視覚情報として処理されます。
74AM56 【基礎医学大要】
視交叉に解剖学的に最も近い部位はどれか。
1.眼球
2.小脳
3.下垂体
4.松果体
5.脳梁膨大部
正解:3
視神経が交差する「視交叉」の直下には、トルコ鞍に収まった下垂体が存在します。
76AM63 【基礎医学大要】
両耳側半盲の原因となるのはどれか。
1.白内障
2.緑内障
3.下垂体腺腫
4.重症筋無力症
5.甲状腺機能亢進症
正解:3
下垂体から生じた腫瘍が、上方の「視交叉」の中央部(耳側の視野を担う神経繊維が交差する場所)を圧迫することで、両目の外側(耳側)が見えなくなる「両耳側半盲」が生じます。
70PM55 【基礎医学大要】
平衡感覚を司るのはどれか。
1.延髄
2.小脳
3.後頭葉
4.側頭葉
5.頭頂葉
正解:2
小脳は耳(三半規管や前庭)からの平衡感覚情報を受け取り、体のバランスや運動の精密な調節を行うための中枢
78PM51 【基礎医学大要】
咳嗽の反射中枢がある部位はどれか。
1.視床下部
2.中 脳
3.橋
4.延 髄
5.頸 髄
正解:4
延髄は、生命維持に直結する「自律神経の不随意な反射」を司る中枢が集まっている場所
気道に異物が入った際などに、せきをして外に出そうとする指令は延髄から出されます。

3.脳の保護と血管 (6問)

保護システムとバリア 💡

  • 脳脊髄液(CSF):くも膜下腔を満たして衝撃を吸収!
  • 髄膜の層:外から順に硬膜 ➡ くも膜 ➡ 軟膜!
  • 血液脳関門(BBB):物質の通過を制限するバリア!

血管と栄養領域 💥

  • 前大脳動脈:脳の内側面を栄養!
  • 中大脳動脈:脳の外側面を栄養!
  • 後大脳動脈:脳の後部(後頭葉)を栄養!
  • ウィリス動脈輪:脳底で血流をバックアップ!
78PM53 【基礎医学大要】
脳脊髄液が存在するのはどれか。
1.板間層
2.硬膜外腔
3.硬膜下腔
4.軟膜下腔
5.くも膜下腔
正解:5
脳脊髄液はくも膜と軟膜の間の空間(くも膜下腔)を満たしており、脳や脊髄を衝撃から守るクッションの役割を果たしています。
65PM9 【基礎医学大要】
体表から4番目の深部にあるのはどれか。
1.硬膜
2.軟膜
3.くも膜
4.側頭動脈
5.硬膜静脈洞
正解:3

側頭動脈:皮下組織内を走行する 体表から容易に触知可能な、最も浅い部位にある動脈の一つ
硬膜静脈洞:硬膜の外層と内層の間(硬膜内)
60PM21 【基礎医学大要】
脳幹の栄養血管はどれか。
1.脳底動脈
2.中大脳動脈
3.前大脳動脈
4.中硬膜動脈
5.後交通動脈
正解:1
脳底動脈:左右の椎骨動脈が合流して形成され、中脳、橋、延髄といった「脳幹」や小脳に栄養を送る主要な血管です。
68AM54 【基礎医学大要】
脳底動脈から直接分岐するのはどれか。
1.眼動脈
2.後交通動脈
3.上小脳洞若
4.中硬膜動脈
5.中大脳動脈
正解:3
脳底動脈から直接分岐する主な血管
・後大脳動脈
・上小脳動脈:: 脳底動脈の先端近く、後大脳動脈のすぐ下方から分岐
・前下小脳動脈:脳底動脈の中ほどから分岐し、小脳の前下部を栄養
・橋枝:脳底動脈から直接、脳幹の橋へと送られる多数の細い血管群

眼動脈は内頚動脈から分岐
65PM10 【基礎医学大要】
生理的状態で脳細胞がエネルギー産生に主に利用するのはどれか。
1.乳酸
2.脂肪酸
3.アミノ酸
4.ブドウ糖
5.トリグリセリド
正解:4
脳細胞は脂肪酸をエネルギーとして利用できず、ほぼ全面的に血液中のブドウ糖に依存しています。そのため、低血糖は脳障害に直結します。
67PM55 【基礎医学大要】
血液関門を有するのはどれか。2つ選べ。
1.腎臓
2.大脳
3.胎盤
4.下垂体
5.松果体
正解:23
血液関門:血液と特定の組織の間で物質の移動を選択的に制限する仕組み
血液関門を有する組織として「大脳(脳)、胎盤、精巣」の3つを確実に押さえておこう!