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脳の疾患 (過去19年/13問出題)

📖 脳の疾患の知識へ

※以下の国家試験問題・選択肢は学習支援を目的として引用しています。問題文および選択肢の著作権は厚生労働省に帰属します。解説・補足・分野分類・関連知識の整理は当サイトが独自に作成しています。

1.脳血管障害 (7問)

血管障害の病態結論 💡

  • 脳出血:高血圧による動脈破裂 ➡ 脳組織の破壊!
  • SAH:動脈瘤の破裂 ➡ くも膜下腔への出血!
  • 脳梗塞:血流停止による脳細胞の壊死!
61PM30 【基礎医学大要】
脳内出血の危険因子で最も重要なのはどれか。
1.飲酒
2.喫煙
3.肥満
4.高血圧
5.糖尿病
正解:4
脳実質内に出血が生じる病態の多くは高血圧によって引き起こされるため、「高血圧性脳出血」とも呼ばれます。
飲酒、喫煙、肥満、糖尿病も脳血管障害(脳卒中)全般のリスク因子ですが、これらは主に血管が詰まる「脳梗塞」の要因として強く関与します。
65PM22 【基礎医学大要】
脳出血の好発部位はどれか。2つ選べ。
1.視床
2.小脳
3.脳弓
4.脳梁
5.松果体
正解:12
脳出血の好発部位ランキング!
1位被殻:全体の約40〜50%を占める
2位視床:全体の約30%を占める
3位小脳:約10%の割合
4位脳幹(橋):約10%の割合
74PM55 【基礎医学大要】
日本人で脳出血の発生頻度が高い部位はどこか。2つ選べ。
1.橋
2.視床
3.小脳
4.被殻
5.下垂体
正解:24
ランキングを覚えよう!
64PM23 【基礎医学大要】
くも膜下出血の原因で最も多いのはどれか。
1.脳炎
2.脳梗塞
3.脳腫瘍
4.脳動脈瘤
5.脳内血腫
正解:4
脳内の太い血管の分岐部にできたこぶ(動脈瘤)が突然破裂することで、脳を包むくも膜の下に血液が溢れるのが くも膜下出血の主たる原因です。
66PM23 【基礎医学大要】
くも膜下出血の原因で最も頻度が高いのはどれか。
1.外傷
2.脳梗塞
3.脳動脈瘤
4.脳内出血
5.脳動静脈奇形
正解:3
全体の約 8 〜 9 割が脳動脈瘤の破裂によって引き起こされます。
69PM58 【基礎医学大要】
血管障害はどれか。2つ選べ。
1.もやもや病
2.多発性硬化症
3.労作性狭心症
4.サルコイドーシス
5.Parkinson(パーキンソン)病
正解:13
もやもや病:ウィリス動脈輪終末部の狭窄により、もやもやした異常血管網が形成される脳血管障害です。
労作性狭心症:冠動脈の狭窄による心臓の血管障害(虚血性心疾患)です。
63PM29 【基礎医学大要】
脳血管障害の危険因子はどれか。2つ選べ。
1.糖尿病
2.肝硬変
3.高血圧
4.慢性膵炎
5.気管支拡張症
正解:13
糖尿病と高血圧は生活習慣病は動脈硬化を促進し、脳梗塞や脳出血などの血管トラブルを誘発します。

2.頭部外傷 (2問)

外傷血腫のメカニズム 💥

  • 硬膜外血腫:骨折に伴う動脈性出血 ➡ 凸レンズ型!
  • 硬膜下血腫:橋静脈などの静脈性出血 ➡ 三日月型!
69PM62 【基礎医学大要】
頭蓋骨骨折の合併症が最も高いのはどれか。
1.小脳出血
2.くも膜下出血
3.急性硬膜下血腫
4.急性硬膜外血腫
5.慢性硬膜硬膜下血腫
正解:4
急性硬膜外血腫 = 頭蓋骨骨折 + 中硬膜動脈の損傷 + 凸レンズ型血腫
急性硬膜下血腫 = 脳挫傷 + 橋静脈の損傷 + 三日月型血腫
74PM57 【基礎医学大要】
頭部外傷について正しいのはどれか。
1.急性硬膜外血腫では骨折を伴わない。
2.脳内血腫は6時間以降には生じない。
3.皮下血腫が形成されていれば骨折は伴っていない。
4.受傷部位の反対側に脳内血腫を生じるのはまれである。
5.慢性硬膜下血腫は若年者に比べて高齢者に起きやすい。
正解:5
加齢に伴う脳の萎縮により、硬膜と脳の間の隙間が広がり、橋静脈が切れやすくなるため、高齢者が軽い打撲後に慢性硬膜外血腫を発症するケースが多いです。

3.その他 (4問)

変性・腫瘍の急所 💡

  • アルツハイマー:異常タンパク蓄積による海馬の萎縮!
  • パーキンソン:黒質ドパミン細胞の消失 ➡ 線条体への集積低下!
  • 脳腫瘍:膠芽腫は悪性度が最大!髄膜腫は膜由来の良性が中心!
60PM22 【基礎医学大要】
悪化すると脳膿瘍を生じる頻度が高いのはどれか。
1.涙嚢炎
2.中耳炎
3.耳下腺炎
4.口蓋扁桃炎
5.強直性脊椎炎
正解:2
中耳や副鼻腔(鼻の奥の空洞)の炎症が、骨を溶かしたり血流に乗ったりして脳内へ波及し、膿が溜まる脳膿瘍を引き起こす重要な原因となります。
70AM61 【基礎医学大要】
外頸動脈から血流を受けることが多いのはどれか。
1.下垂体腺腫
2.神経芽腫
3.神経膠腫
4.髄芽腫
5.髄膜腫
正解:5
髄膜腫は硬膜から発生する腫瘍で、主に外頸動脈の枝である「中硬膜動脈」などから血流供給を受けるのが特徴です。血管造影では典型的な染まり方が見られます。
78PM47 【基礎医学大要】
神経鞘腫が発生する頻度が最も高いのはどれか。
1.視神経
2.三叉神経
3.顔面神経
4.聴神経
5.副神経
正解:4
神経鞘腫は、神経を包んでいる「シュワン細胞」から発生する良性腫瘍です。
脳神経から発生する神経鞘腫の中で、聴神経(前庭神経)から発生するものが圧倒的に多く、全体の約90%を占めると言われています。
70AM62 【基礎医学大要】
ドパミン作動性神経の機能低下によって発症する疾患はどれか。
1.てんかん
2.一過性全健忘
3.一過性脳虚血
4.Parkinson(パーキンソン)病
5.Alzheimer(アルツハイマー)型認知症
正解:4
Parkinson(パーキンソン)病:中脳の黒質にあるドパミン作動性神経が変性・脱落し、ドパミンが不足することで、手足の震えや筋肉のこわばりなどの運動症状が出現します。