📌 腫瘍マーカーの臨床的役割
- スクリーニング:無症状の集団から癌の疑いがある者を抽出する(PSAなどが代表的)。
- 治療モニタリング:手術や放射線治療後の数値の推移から、治療効果を評価する。
- 再発の早期発見:治療後の経過観察において、画像で捉えきれない微小な再発を数値の上昇から察知する。
解釈上の注意:偽陽性と偽陰性
- 偽陽性:癌以外の要因で数値が上昇する現象。喫煙によるCEA上昇や、前立腺肥大症によるPSA上昇などが該当する。
- 偽陰性:癌が存在するにもかかわらず、数値が正常範囲内に留まる現象。マーカーが陰性であっても癌を完全に否定することはできない。
🩸 主要な腫瘍マーカー一覧(💡国試最頻出)
- AFP / PIVKA-II ➡ 肝細胞がん
- CEA ➡ 消化器癌全般(大腸、胃、肺など)※万能マーカー
- PSA ➡ 前立腺がん(特異性が非常に高い)
- CA19-9 ➡ 膵がん、胆道がん
- CA125 ➡ 卵巣がん
- SCC抗原 ➡ 扁平上皮がん(食道、子宮頸がんなど)
- NSE ➡ 肺小細胞がん、神経芽細胞腫
- hCG ➡ 絨毛がん、精巣腫瘍(セミノーマ)
🔬 がんの組織型とマーカーの使い分け
- 腺がん(胃、大腸、肺の末梢など):CEA や CA19-9 が代表的。
- 扁平上皮がん(食道、子宮頸部、肺門部など):SCC抗原 や CYFRA(シフラ) が指標となる。
- 小細胞がん(肺など):NSE や ProGRP が用いられる。