💡 インバータ式高電圧発生装置の基本動作
現在の高電圧発生装置はインバータ式が主流!ポイントは、電気をいったん直流にしてから、高い周波数の交流に作り直すこと。
- 動作:交流 → 直流 →[インバータ回路]→ 高周波交流 →[高電圧変圧器]→ 高電圧 → 整流・平滑 → X線管
- コンセントから入ってきた交流(50/60 Hz)を、まず直流に変換
- その直流をインバータ回路で数kHz~数十kHzの高周波交流に変換
- 高電圧変圧器でX線管に必要な高い電圧にする
- 最後にもう一度整流・平滑してX線管へ送る。
インバータ回路で作られる高周波交流の周波数のこと。周波数が高いほど、1秒間に繰り返す波の回数が多くなる。
🌀 共振形インバータと非共振形インバータの比較
インバータ式は電気の変換方法によって共振形と非共振形に分類!
- 共振形インバータ(直列共振・並列共振方式):
- 仕組み: コイル(L)とコンデンサ(C)を組み合わせた共振回路(LC共振)を使って、なめらかな波形を作る方式。
- メリット: 電流や電圧が0になるタイミングでON・OFFすることで、スイッチング時の電力ロスを小さくできる。この方法をソフトスイッチング(ZVS・ZCS)という。
- 管電圧の調整方法: 主にインバータ周波数を変える(PFM)ことで管電圧を調整する。大きな電力が必要なときほど、インバータ周波数を高くする。また、周波数を一定にしてON・OFFする時間を変えて調整する方式(PWM)もある。
- 非共振形インバータ(方形波インバータ方式):
- 仕組み: 共振回路を使わず、方形波を高電圧変圧器へ送る方式。
- 弱点: ON・OFFするときのスイッチング損失が共振形より大きい。
- 管電圧の調整方法: インバータ周波数は変えず、インバータ回路の前にあるDC-DCコンバータ(チョッパ回路)で、直流電圧の大きさを変えて管電圧を調整する。
📈 管電圧のフィードバック制御
インバータ式では、実際にX線管にかかっている管電圧や管電流をチェックして、設定した値になるように自動で調整している。
- 仕組み:高電圧変圧器の二次側(X線管側)で管電圧を検出し、その情報をインバータ回路に戻す。設定した管電圧とズレていれば、インバータ回路を調整して管電圧を一定に保つ。
- 制御の速さ:フィードバック制御は非常に高速で、1 msより短い間隔でも制御される。
- 共振形:インバータ周波数を変える周波数変調(PFM)などで出力を調整する。パルス幅変調(PWM)では位相シフト角を調整する方式がある。
- 非共振形(方形波):インバータ周波数を変えるのではなく、DC-DCコンバータ(チョッパ回路)で直流電圧を調整する。