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放射能計測 (過去12年/4問出題)

📖 放射能計測の知識へ
🛡️ 放射能計測 のまとめ ▼

放射能の測定法 💡

  • 4π計数法、β-γ同時計数法、定立体角計数法は絶対測定である。
  • Feather(フェザー)法はβ線の最大飛程を求めるものであり、放射能の測定法ではない。

ウェル型検出器とGM計数管 💥

  • ウェル型 $\text{NaI(Tl)}$ 検出器の検出効率は、試料の体積に依存する。
  • パルス波高分布のデータをもとに計数値を決定する。
  • GM計数管のβ線計測において、試料台による後方散乱係数は「測定時間」には影響されない。

表面汚染の直接測定法 🚀

  • あらかじめ自然計数率(バックグラウンド)を測定しておく。
  • 汚染箇所では測定器を保持し、時定数に等しい待ち時間をおいて測定する。

※以下の国家試験問題・選択肢は学習支援を目的として引用しています。問題文および選択肢の著作権は厚生労働省に帰属します。解説・補足・分野分類・関連知識の整理は当サイトが独自に作成しています。

69PM82 【放射線計測学】
放射能の測定法でないのはどれか。
1. 4π 計数法
2.カロリメータ法
3.定立体角計数法
4.β - γ 同時計数法
5.Feather[フェザー]法
正解:5
Feather法はβ線のエネルギー(最大飛程)を測るためのもの
73PM81 【放射線計測学】
ウェル型NaI(Tl)検出器による放射能測定について正しいのはどれか。
1.測定位置依存性がない。
2.気体状の試料の放射能測定に用いる。
3.検出効率は試料の体積には依存しない。
4.パルス波高分布のデータをもとに、計数値を決定する。
5.放出β 線のエネルギーを含む波高弁別レベルを設定する。
正解:4
1.ウェル(穴)の底の方で測るのと、上の方で測るのでは、検出器が試料を囲む角度(立体角)が変わるため、カウント数が大きく変わってしまいます。
2.一般的には液体試料(血液や尿など)や、小さな固体試料の測定に用います。気体は体積が大きく、小さなウェルの中には収まりにくいため、別の専用の検出器(ガスフローカウンタなど)が適しています。
3.同じ放射能でも、液体の量(体積)が増えて試験管の上の方まで液面が来ると、ウェルから外れる放射線が増えるため、検出効率が下がってしまいます。
4.原理的に $\gamma$ 線のエネルギーピークを狙って測定します。$\beta$ 線は検出器の容器(試験管やウェルの壁)で遮蔽されやすく、この装置での測定には適しません。
71PM80 【放射線計測学】
サーベイメータを用いた放射性同位元素による表面汚染の直接測定法について、正しいのはどれか。2つ選べ。
1.あらかじめ自然計数率を求めておく。
2.測定器を測定面に接触させて計測する。
3.汚染が発見された場合、その場所で測定器を保持して測定する。
4.正確な測定を必要とする場合、時定数に等しい待ち時間をおいて測定を行う。
5.表面汚染密度は自然計数率を引いた計数率に、機器効率、線源効率および有効窓面積を乗じたものである。
正解:13
2.接触させてしまうと、測定器(プローブ)自体が汚染物質で汚れてしまい(クロスコンタミネーション)、その後の測定がすべて正しくできなくなってしまいます。
4. 時定数($\tau$)と同じ時間だけ待っても、真の値の約63%までしか到達しません。正確な値を得るには、十分な時間保持する必要があります。
5.表面汚染密度 [$Bq/cm^2$] を求める式は以下の通りです。$$\text{表面汚染密度} = \frac{\text{計数率}(cps) - \text{自然計数率}(cps)}{\text{機器効率} \times \text{線源効率} \times \text{有効窓面積}(cm^2)}$$
75AM79 【放射線計測学】
GM 計数管による β 線の放射能測定において、試料台による後方散乱係数に影響しないのはどれか。
1.測定時間
2.試料台の厚さ
3.β 線のエネルギー
4.試料台の物質の組成
5.GM 計数管と試料台との距離
正解:1
測定時間を長くすれば「カウント数」は増えますが、放射線が跳ね返る確率(係数)そのものは変わりません。