1. 深さ方向の分布:深部量百分率(PDD)
放射線が体の表面から深部へ進むにつれて、線量がどう変化するかを表す指標が深部量百分率(PDD:Percent Depth Dose)である。
2. 放射線の「顔」を見分ける:PDD曲線の形
- X線・γ線:表面から少し深いところで最大になり、その後はなだらかに減少する。
- 電子線:ある深さまでは一定の線量を保つが、その後急激にゼロに向かって落ちる。
- 陽子線・重粒子(炭素)線:止まる直前で巨大なピーク(ブラッグピーク)を作る。がん治療に非常に有利な特性。
電子線が50%の線量になる深さ( $R_{50}$ )から、電子線のエネルギーを推定できる!
3. 横方向の広がりと二次元の「地図」
- 軸外線量比(OAR):中心軸から外れた横方向の線量分布。
- 等線量曲線(Isodose chart):線量が同じ地点を線で結んだ「線量の等高線図」。
4. 空間分布を測る道具:ラジオクロミックフィルム
- メリット:空間分解能がすべての線量計の中で最も優れており、水中でそのまま使える [8, 36, 172(73AM81)]。現像処理が不要(自己発色)である。
- デメリット:スキャナで読み取る際、フィルムの向きによって値が変わる「読み取り方向の依存性」がある。また、目で見て線量を直接読み取ることはできない [8, 36, 172(73AM82)]。