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大線量被ばくによる死 (過去12年/11問出題)

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🛡️ 大線量被ばくによる死 のまとめ ▼

死因の線量ランキング(しきい値の低い順) ☠️

  • 骨髄死:数 Gy $\sim$ 10 Gy程度(数ヶ月以内に死亡)
  • 腸管死:10 $\sim$ 20 Gy程度 (数日$\sim$十数日で死亡)
  • 中枢神経死:数十 $\sim$ 100 Gy以上 (即日$\sim$数日で死亡)

各死因の特徴 💡

  • 骨髄死:造血機能不全による「感染症」と「出血」が原因
  • 腸管死:小腸粘膜吸収細胞の死滅による「下痢」「脱水」「感染症」が原因
  • 放射線宿酔:被ばく直後の嘔吐や倦怠感。意識消失があるなど超高線量では致死的
  • 半致死線量(LD50/30):30日以内に生存率が50%になる線量(人間は約 3 $\sim$ 5 Gy)

※以下の国家試験問題・選択肢は学習支援を目的として引用しています。問題文および選択肢の著作権は厚生労働省に帰属します。解説・補足・分野分類・関連知識の整理は当サイトが独自に作成しています。

70AM67 【放射線生物学】
放射線被ばくによるヒトの死亡原因で被ばく線量が高い順に並んでいるのはどれか。
1.骨髄死 > 腸管死 > 中枢神経死
2.腸管死 > 骨髄死 > 中枢神経死
3.腸管死 > 中枢神経死 > 骨髄死
4.中枢神経死 > 骨髄死 > 腸管死
5.中枢神経死 > 腸管死 > 骨髄死
正解:5
中枢神経死(数十〜100 Gy 以上)、腸管死(10 〜 20 Gy 程度)、骨髄死(数 Gy 程度)という順序
67AM66 【放射線生物学】
大線量全身被ばくをした際に最も早期に起きるのはどれか。
1.中枢神経死
2.骨髄死
3.肺臓炎
4.腸管死
5.腎障害
正解:1
中枢神経死は数時間から数日以内に死に至る
69AM67 【放射線生物学】
全身に1回1,000 Gyの大量被ばくを受けた直後に生じるのはどれか。
1.脳死
2.分裂死
3.腸管死
4.骨髄死
5.発がん
正解:1
1,000 Gy という超高線量では、即座に中枢神経系が破壊され、意識消失から死に至ります。
68PM67 【放射線生物学】
5Gyの全身被ばくの1 、2か月後に生じるのはどれか。
1.発がん
2.腸管死
3.骨髄死
4.分裂死
5.中枢神経死
正解:3
5 Gy 前後の全身被ばくでは、骨髄の造血幹細胞が死滅し、1 〜 2 ヶ月後に感染症や出血によって死に至る「骨髄死」が主な原因となります。
77PM57 【放射線生物学】
7 Sv の全身被ばくの数か月後に生じる有害事象はどれか。
1.骨髄死
2.腸管死
3.発がん
4.中枢神経死
5.放射線宿酔
正解:1
7 Sv (Gy) 程度の全身被ばくを受けた場合、腸管死(数日)を免れても、数週間から数ヶ月後に造血機能不全による「骨髄死」のリスクが生じます。
73AM67 【放射線生物学】
放射線被ばくによる急性死で正しいのはどれか。
1.骨髄死は被ばく後1〜2日で起きる。
2.腸管死は骨髄死より少ない線量で起きる。
3.中枢神経死は 10 Gy の全身被ばくで起きる。
4.骨髄死は白血球や血小板の減少による感染症や出血による。
5.中枢神経死をもたらす病態の回復には造血幹細胞移植が有効である。
正解:4
骨髄死により造血不全の結果、免疫力が低下し、止血能力も失われることで生じます。
74PM67 【放射線生物学】
ヒトが全身被ばくした際の線量と急性死の主因となる器官との組合せで正しいのはどれか。
1. 5 Gy  ー 中枢神経
2. 15 Gy  ー 中枢神経
3. 15 Gy  ー 腸管
4.100 Gy  ー 腸管
5.100 Gy  ー 骨髄
正解:3
10 〜 20 Gy 程度の全身被ばくでは、小腸の粘膜吸収細胞が死滅し、下痢や脱水、感染症によって数日から 10 日程度で死亡する「腸管死」が主因となります。
76PM66 【放射線生物学】
全身被ばくで正しいのはどれか。
1.γ 線 6 Gy の被ばく後に生じる主な死因は腸管死である。
2.被ばくした直後に意識消失があった場合、致死的である。
3.X 線を 3 Gy 被ばくした場合 10 分以内に重度の頭痛が生じる。
4.被ばく線量が高いほど腸管死が生じるまでの期間は短くなる。
5.中性子線 3 Gy の被ばくであれば適切な治療介入によって回復可能である。
正解:2
被ばく直後の意識消失や痙攣、重度の嘔吐(宿酔)は、中枢神経死を示唆する極めて高い線量を物語っており、現代医学でも救命は困難(致死的)です。
71PM65 【放射線生物学】
放射線照射による個体への影響について正しいのはどれか。
1.半致死線量は線量率に依存しない。
2.半致死線量は個体によらず一定である。
3.早期の粘膜炎発生にはしきい値がある。
4.染色体異常の発生率は線量に依存しない。
5.白血病の発生率は年齢によらず一定である。
正解:3
1.一気に浴びる(高線量率)よりも、ゆっくり浴びる(低線量率)ほうが、体はダメージを修復する時間がある
4.低線量から線量に依存して増える(しきい値なし)
77AM56 【放射線生物学】
ヒトの半致死線量で正しいのはどれか。
1.50~60 Gy である。
2.Dq 線量と同義である。
3.生存率が 50%になる線量である。
4.被ばく後 30 日の生存率で判定する。
5.定位放射線治療の線量計算に使用する。
正解:3
1.医療的ケアがない場合で 3 〜 5 Gy
2.Dq(準しきい線量)は細胞が放射線による損傷をどの程度蓄積・修復できるかを示すもの
5.「全身被ばく」による個体の致死リスクを評価する指標。定位放射線治療(ピンポイント照射)のような局所的な治療の線量計算には、各臓器の耐容線量などが用いられる
78AM57 【放射線生物学】
体重60kgの男性がγ線の全身急性被ばくをしたときの半致死線量(LD₅₀/₆₀)に相当する吸収エネルギー[J]はどれか。
1.60
2.120
3.180
4.240
5.480
正解:4
人間の $LD_{50/60}$:約 4 Gy
$1 \text{ Gy} = 1 \text{ J/kg}$
$$4 \text{ J/kg} \times 60 \text{ kg} = 240 \text{ J}$$