放射線治療において、「これ以上の放射線を当てると、将来的に重い後遺症が出るリスクが高まる」という限界値が耐容量(たいようりょう)です!
1. 耐容量 ($TD$) とは? 🛡️
- $TD_{5/5}$(最小耐容量): 標準的な治療を行った後、5 年間で 5% の人に重篤な副作用(障害)が起きる可能性がある線量。
- $TD_{50/5}$(最大耐容量): 同様に、5 年間で 50% の人に重篤な副作用が起きる可能性がある線量。
単位の引っかけに注意! ⚠️
耐容量の単位は Gy(グレイ) です。
国家試験では「単位は Sv である」という誤った選択肢がよく出題されますが、Sv は「防護」のための単位であり、治療の現場では使いません!
2. 臓器ごとの「耐容量 $TD_{5/5}$」一覧 📊
| 臓器名 | $TD_{5/5}$ (Gy) | 重篤な障害の内容 |
|---|---|---|
| 精巣 | 1 Gy | 永久不妊 |
| 卵巣 | 2 $\sim$ 3 Gy | 永久不妊 |
| 水晶体 | 10 Gy | 白内障 |
| 肺 | 17.5 Gy | 放射線肺炎・肺線維症 |
| 腎臓 | 23 Gy | 放射線腎炎・腎不全 |
| 骨髄 | 25 Gy | 造血機能低下 |
| 肝臓 | 30 Gy | 肝不全 |
| 小腸 | 40 Gy | 潰瘍・穿孔・狭窄 |
| 脊髄 | 45 $\sim$ 50 Gy | 脊髄炎・麻痺 |
覚える優先順位 💡
特に「精巣(1 Gy)」「卵巣(2~3 Gy)」のような極端に低いものと、「脊髄(45~50 Gy)」のような麻痺に直結する重要な臓器の数値は必ず覚えましょう!