🧱 消化管の基本構造
- 共通する層構造(三層構造)
- 粘膜:食物に直接触れる層。吸収や分泌を担う。
- 筋層:内側の「輪状筋」と外側の「縦走筋」の2層構造。※胃のみ「斜走筋」を含む3層構造。
- 外膜・漿膜:最外層の膜。胸部の食道などは外膜だが、腹腔内の臓器は漿膜(ツルツルした膜)で覆われている。
部位による上皮の使い分け
- 重層扁平上皮:摩擦や刺激に強い組織型。口腔、咽頭、食道、肛門。
- 単層円柱上皮:吸収や分泌の効率に優れた組織型。胃、小腸、大腸。
🍽️ 各臓器の特徴と解剖
- 食道(運搬)
- 位置関係:第6頸椎(C6)から始まり、第10胸椎(Th10)の食道裂孔を通って胃に至る。
- 組織的特徴:最外層に漿膜を持たず「外膜」のみである。そのため、病変が周囲に浸潤しやすい性質がある。
- 胃(貯蔵と初期消化)
- 区分:上部から、噴門部、胃底部、胃体部、幽門部に分けられる。
- 胃液の分泌:壁細胞から塩酸(強酸)と内因子、主細胞からペプシノーゲンが分泌される。
- 小腸(消化と吸収の中心)
- 十二指腸:C字型を描き、ファーター乳頭(大十二指腸乳頭)で胆汁と膵液が合流する。
- 空腸・回腸:絨毛によって表面積を拡大し、栄養を吸収する。回腸には免疫組織であるパイエル板が存在する。
- 大腸(水分の吸収)
- 形態的特徴:小腸にはない、結腸ヒモ、ハストラ(結腸膨起)、腹膜垂の3つの特徴を持つ。
- 構成:盲腸、結腸(上行・横行・下行・S状)、直腸からなる。
📍 腹膜との関係(位置関係の分類)
- 腹腔内臓器(可動性あり):胃、空腸、回腸、横行結腸、S状結腸。
- 後腹膜臓器(背側に固定):十二指腸(球部以外)、上行結腸、下行結腸、直腸、膵臓、腎臓など。