血液は、体重の約8%(約1/13)を占める特殊な結合組織。血液を遠心分離すると、液体成分である血漿(約55%)と、細胞成分である血球(約45%)に分かれる。(はた○く○胞を見ろ!)
🩸 血球の三主役(赤血球・白血球・血小板)
- 赤血球 (RBC: Red Blood Cell)
- 特徴:中央がくぼんだ円盤状で、核を持たない
- 役割:赤血球の中にあるヘモグロビンが酸素と結合し全身へ運ぶ。成人女性のヘモグロビン基準値は約12〜16g/dL
- 寿命:約120日。老化すると脾臓や肝臓のマクロファージによって分解・破壊される
- 白血球 (WBC: White Blood Cell)
- 特徴:血球の中で唯一核を持っている
- 役割:体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物を排除する(免疫や貪食作用)
- 血小板 (Plt: Platelet)
- 特徴:骨髄にある巨大な「巨核球」がちぎれてできたもので、核を持たない
- 役割:血管が破れたところに集まり、血を固める(止血の第一段階)
🛡️ 白血球の個性豊かな仲間たち
- 好中球:白血球の約60%を占める。急性細菌感染や化膿性炎症(膿瘍)の際に急速に増加し、病原体を食べて処理(貪食)する
- リンパ球:免疫の司令塔。B細胞は「形質細胞」に分化して抗体を作り、T細胞は直接攻撃や細胞性免疫(移植免疫など)に関わる
- 単球:いろんな細胞に進化できる!血管外に出るとマクロファージになり、異物を強力に食べる
- 好酸球:アレルギー反応や寄生虫感染に関わる
- 好塩基球:ヒスタミンなどを放出し、炎症反応に関与する
好中球・好酸球・好塩基球は細胞質に顆粒を持つため「顆粒球」と呼ばれる。一方、単球とリンパ球は目立った顆粒を持たない「無顆粒球」である!
🏭 血球が生まれる場所と環境
- 血球の工場:骨の内部にある赤色骨髄(せきしょくこつずい)が、新しい血球を作るメイン工場!
- 血球の進化(分化):全ての血球は、赤色骨髄で作られる多能性造血幹細胞からスタート!さまざまな姿へと変化(分化)することで、それぞれの役割を持った血球へと成長する。
- T細胞の特訓(胸腺):多能性造血幹細胞から進化した「T細胞見習い」だけは、未熟な状態で胸腺(Thymus)へ留学。そこで厳しい選別と特訓を受け、ようやく一人前の「T細胞」へと進化を完了させる。(※T細胞以外の血球は留学せず、すべて骨髄で成熟する。)
🌡️ 血液の物理的性質
- 血液のpH:常に 7.35〜7.45(弱アルカリ性)の極めて狭い範囲に維持されている。
- 比重:全血の比重は約1.050〜1.060である(血漿よりも血球の方が重い)。