💡 許容負荷の定義と制限因子
🌀 回転陽極による短時間許容負荷の向上
回転陽極型X線管はターゲット円盤を高速回転させて、電子ビームが当たる面を次々に変えて熱を分散させる仕組み。
- 熱分散機構: 電子ビームが衝突する陽極を高速回転させることで、1か所に熱が集中せず短時間許容負荷が向上する!
- 短時間許容負荷 $P$ の比例法則: 陽極回転数 $N$ と焦点軌道半径(または直径) $R$ の平方根に比例する。
- 公式:
$$ P \propto \sqrt{N \cdot R} $$
- 公式:
- 計算例:
- 軌道半径を20%大きく(1.2倍に)した場合: 短時間許容負荷は $\sqrt{1.2} \approx 1.095$ 倍(約10%増加)。
- 陽極回転数を2.5倍、軌道直径を1.2倍にした場合: 短時間許容負荷は $\sqrt{2.5 \times 1.2} = \sqrt{3} \approx 1.73$ 倍(約1.7倍)。
- ターゲット角度の影響: 同一の実効焦点サイズである場合、ターゲット角度を小さくするほど実焦点(実際の加熱面)が広くなるため、短時間許容負荷は増大する!
🌡️ 熱量単位:ヒートユニット(HU)
ヒートユニット(HU)とは、X線管にどれくらい熱がたまるかを表す指標。X線管の許容負荷を超えないように管理するために用いる。