放射口のろ過材の知識

💡 ろ過の目的と線質の変化

X線管から出る制動X線連続スペクトル)には、低エネルギーの軟X線が多く含まれる。この軟X線は画像にはほとんど役立たず、皮膚被ばくばかり増える!
そこで、放射口付近のろ過材(フィルタ)で軟X線を吸収・除去する。この操作をろ過(フィルタリング)という。

その結果、

フィルタは低エネルギーの軟X線だけを取り除くため、残るX線はエネルギーの高いものが中心になる。
その現象を線質が硬くなる(線質硬化)と表現する。
そのため、半価層(HVL)は大きくなる。

🔩 「固有ろ過」と「付加ろ過」

ろ過は「固有ろ過」と「付加ろ過」に分類され、その合計が「総ろ過」となる。

🎨 ろ過材の材質と臨床選択

撮影目的(管電圧・被写体の種類)に応じてろ過材の材質を選択することで、最適な線質のX線を得ることが可能!

📉 ろ過の増加が画質・線量に与える影響

ろ過材を増やすと軟X線が除去されるため、全体のX線量は減少するが実効エネルギーは上昇する。

エネルギーが高くなるほど物質間の吸収差が小さくなるため、被写体コントラストは低下。線量低減と画質は常にトレードオフの関係。

線質が硬くなるほど、どの組織もX線を通しやすくなるため、組織同士の吸収差(濃淡の差)が小さくなり、被写体コントラストは低下。
被ばく低減と画質はトレードオフ

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